目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめにーーーなぜ「奇跡」なのか
なかなかに衝撃的な前書きです。
あなたの常識を覆します、というような言ってみれば挑戦状とも言えそうな前書き。
ここにひかれて本書を手にされた方も結構いらっしゃるかもしれませんね。
本書の内容
景気が回復しないための政策?
本書冒頭で強調されるのは、失われた30年の話。
この時期に、なぜか日本経済はぽきりと折れたようにダメになって、復活の兆しが見えない。
過去にもいろんな経済危機はあったし、そんなときでさえ、小さな振れ幅ではあれどいい時もあれば悪い時もあるという感じでした。
しかし、バブル崩壊以降、日本はなぜか、復活できない。
そしてそれは日本だけの話で、他の国はみな既に経済回復を果たしている。
なぜ日本だけ取り残されてしまったのだろう。
著者の疑問はここから始まります。
本書の内容を一つ一つ読み解いていくと、結構難しい経済の話になりますが、ごくシンプルに理解することも可能です。
経済は基本的に「需要」と「供給」のバランスで成り立っている、ということです。
供給過多なら、需要を増やせばいい。
つまり、公的な支出を増やせばいいのです。
こんな話になると「この赤字国家日本が財政破綻するではないか!?」という意見が出てきます。
それも、専門家筋から。
しかし、日本が財政破綻することは決してない、と著者は言います。
そのからくりは、貨幣の仕組みにさかのぼって学ぶとよくわかります。
当然そういった部分からしっかりと開設されているのが本書。
あまりにシンプルで、あまりに今まで聞いた話と違うだけに、一瞬目を疑うかもしれません。
しかし一方で、なるほど、と納得する部分もたくさんあります。
「奇跡」という触れ込みは伊達ではありません。
そして著者は、単に「自分の考えを発表する」ことが目的で本書を出版したわけではないようです。
むしろ、これらの事実を知っていただくことで、行動していただくことで、日本経済は救われるといいます。
そこにつながる一冊。
ぜひ読んでみてください。
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