見出し画像

ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 統計

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに

「自分の成績では、どこの大学に合格できるだろうか」「アイスとかき氷は、どちらがよく売れるだろうか」「商品をどのように配置すると、お客さんが手にとってくれるだろうか」―――。
私達の身の回りには、簡単には判断できない問題がたくさんあります。こんなときに力を発揮するのが「統計」です。統計を使うと、たくさんのデータから、ものごとの傾向や特徴を読み取ったり、社会全体の情報を推測したりすることができるのです。統計は「意思決定に役立つ道具」だと言えるでしょう。

ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 統計

たぶん、社会人ともなればだれもが日々統計に接しています。
たとえばこの「はじめに」の中で語られているいくつかの例においてもそうです。
そんな身近な課題と、本書の中身である統計とのかかわりを示すことで、読者と統計の距離を地締める役割をしているまえがきかもしれませんね。

本書の内容

表やグラフだけが統計じゃない

私の記憶が正しければ、子どものころ、学校での算数・数学において、統計というのはちょっと肩身の狭い分野だったような気がします。
毎学期末に、「あまり時間に余裕がない」と言われながら、ちょこちょこっと習うのが、統計という分野のパターンだったような気がします。

しかし、こんな学生時代から現在まで、たぶん算数・数学のなかで、四則演算以外で言うとかなり頻繁に接している分野の1つが統計ではないでしょうか。
たとえば、私の場合保険屋をやってますから、死亡率とか事故率とか、そんな確率はよく目にします。
平均余命・平均寿命、あとは病気の確率とか医療費の統計。

他の分野で仕事をしている人もたぶん、たくさんの統計を見ているし、仕事の中に割と普通にあるはずです。
そもそもそこに行く前に、高校や大学受験では、偏差値なるものにはずいぶんお世話になりました。


あ、そうそう。
そういえば、やたらと統計のなかでも有名なのが「平均」ってやつですね。
誰もが平均という言葉を知っているし、それを出す計算式も知っています。
しかし、実際のところそれが正しい実情をあらわしているとは限りません。

本書の中ではこんなわかりやすい例が出されていました。

世帯の平均貯蓄額は
1300万円オーバー。
ちなみにこういう人は全体の
たったの5%

だけど、最も多い層は
100万円未満(約11%)

中央値は790万円

そういえば、例の食べログ3.8問題で不公平を暴いたのも、統計の知識だったように思います。

思った以上に重要な学問

たしか、「統計は最強の学問」的な本もヒットしていたような気がします。
それが売れてた時は、「ふーん」くらいの印象でしたが、最近は確かにそうかも、と思い始めています。
こういったことを知っていることで、実際の世の中と、虚構なのに信じ込まれている世の中がわりとギャップが大きいことがわかる。
たとえば、それを著して大ヒットしたのが、ファクトフルネス。

また、人間の意思決定において、統計的事実とはかけ離れた判断をしがちなことを指摘したのが本書。

それぞれに名著なんですが、私たちは統計を知らないがゆえに、統計に騙されているのかもしれません。
或いは確からしい未来予測があったとしても、それを信じることができないとかいう事もあるのかもしれません。

ビジネスパースンは、統計について、もう少し関心を持ったほうがいいのかもしれないな、と自分の不勉強を振り返ってみて思った一冊。

Amazonでのご購入はこちら


頂いたサポートは、日本の二代目経営者のこれからの活躍を支援するために使わせていただきます。