※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
第1章 ベネディクト・カンバーバッチのつくりかた
本書は見た限りでは、いきなり第一章の本文に入ります。
そこで取り上げられるのは、人体を構成する材料は値段にして幾らぐらいか、という話。
上記にある通り、高くても数千円で材料がそろう我々の人体が、約80年正確に動き続けるという事には脅威としか思えません。
なにしろ、iPhoneより安上がりだけど、そんな機械とは比べ物にならないくらい複雑。
もうそんな話を聞いただけで好奇心がうずく人は多いのではないでしょうか。
私もその一人。
思わず本書を手に取りレジに走りました。
本書の内容
人体にまつわるあれこれ
本書を読んだ最終的な感想をひとことでまとめるなら、「実は私たちは人体のことを何もわかっていないことを知った」と言えそうな気がします。
本書は様々なジャンル(身体のパーツなど)に分けて、そのパーツごとの興味深い仕組みや逸話を紹介しています。
たとえば、視覚について。
人が物を見るというのは、物に当たった光を眼から取り込むわけですが、目の受光体には3色(一部の女性で4色)の色を感じる感覚器官しかない。
これを信号に変えて脳に送り込むわけですが、頭がい骨という暗闇の中で脳はそれを処理し、映像化します。
当然信号が送られ、映像化するには非常に微妙なタイムラグがあるため、実は脳は驚くべき処理をしているそうです。
何をしているかというと、信号を受け取った時点から1/5秒後の視界をシミュレーションし映像化しているのだそうです。
つまり、私たちが「今見ている」と思っているイメージは、脳の未来シミュレーションってあまりに不思議です。
また、たった200年前には麻酔がない状態での手術が普通になされていたようで、その様子の手記なども紹介されていて、読むのも痛い。
他には、人体にはまだ今一つその役割がわかっていないパーツがあったり、なぜそうなっていかが進化論的に見えないものであったりの紹介もあります。
例えば閉経というのは人間と羊くらいにしか見当たらないのだとか。
そういったことから、人間はどこからきてどこに向かうのかを考える材料にして、空想にふけるのもオツかもしれません。
そんなこんなで、知っているようで知らない私たちの身体のことを、論文や一般書などから広くあつめて、構成した一冊。
知的好奇心がくすぐられる楽しい一冊です。
本書の目次
以下に、Amazonにあった本書の目次をコピペしておきます。
これを見て頂くと内容がイメージしやすいと思いますので、購入の参考になるのではないでしょうか。
512ページとなかなか厚い本ですが、読ませる文章でとってもグイグイ引き付けられます。
一章当たりの文書量がちょうどいい感じで、毎日一章読み続ける感じだと負担感なく読めるように思います。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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ちなみに私はこんな本書いている人です。