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リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です

はじめの一行

はじめに

1998年に面白法人カヤックを創業して以来、一貫して取り組んできたのは、「会社」という枠組みの中で、どうやったら人は面白く働けるか?ということを研究し、そして実践してきたということだったのではないかと思います。
今から20年以上前、カヤックが面白く働くためにこだわったことの一つは、「どこで働くか?」ということでした。つまり場所にこだわるということです。

リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来(柳澤大輔)

面白法人カヤックの社長の本なんですが、面白い書き出しというわけではなさそうです。至ってまじめ。
むしろ、社名の緩さとのバランスをとったのかもしれませんね。以前から面白法人カヤックを知っている人にとっては、「へぇ、社長はそんなことを考えてたのか」と思う人もいるでしょう。しかし初めて接する人には、「なに、それ?」でしょうからそういった人への配慮と言えるかもしれません。

本書の内容

面白法人カヤック

そもそも、本書の中心にある面白法人カヤックってどんな会社なんでしょうか。一応、IT系の企業となっていますが、WEBサイトを見るとずいぶんいろんなことをやっています。というか、サイトのなかでは仕事のあぴーりってイマイチしているように思えません。なんか知らんけど、変なことをいろいろやってる会社という印象しか持てない人が多いのではないでしょうか。たとえば、今回の本を読んでお近づきになりたいな、ビジネスを一緒にやりたいな、と思っても何を頼んでいいのかよくわからない(笑)

私が初めてこの会社の名前を知ったのは、ずいぶん前になります。まったく別の方のビジネス書で取り上げられてたんじゃないかと思います。当時のWEBサイトもまあだいたいこんな感じというか、何をやっている会社かよくわからない印象が強かったのを記憶しています。まあとにかく、楽しく仕事をしようよ、ということはよくわかります。

で、本書を読んで、へーっと思ったのですが、ここで展開されている事業って結局地域を盛り上げる事業が多かったんですね。

そもそもこの会社の働き方はちょっと変わってて、今ではコロナ禍の影響で一気に加速したテレワーク的なことはずいぶん前からあたりまえのようにやっていたようです。そしてさらには「旅する支社」と名付けられた支社の出店。恒久的にそこに支社を置くわけではないのですが、時限的に「生きたいところに支社を作りそこで働く」ということを社内の合意でおこなうとか。

本社は東京でなく今は鎌倉。
とても環境を重視し、そして愛すべき鎌倉の発展に寄与しようとする。
ああ、そういえば、あの鎌倉投信とか、企業としてすごくエッジの利いた会社、鎌倉にあったんですね。

新しい在り方の会社

この会社、昔から新しかったのですが、ずっと新しい。
これってすごいことだと思います。
だいたいどこかで固定されるものなんですが…。

今回はあまり書いてませんがそういえば、サイコロ給とかいうのがあった会社だったのを思い出しました。もう滅茶苦茶ですね。
けど、最近は「ティール組織」や「ホラクラシー経営」なんて言うキーワードが出てき始めています。そんなことを考えると、次代がこの会社にやっと追いついてきたのかもしれません。

前著に鎌倉資本主義なんていう本もあったようです。
私は読んでませんが、内容はその延長線上にあるようです。
鎌倉に居を構え、例えばそこにマンガでいうところのトキワ荘的なシェアオフィスを作ろうと不動産を創ったり、地域通貨を創ったり、葬儀社までやっているようです。
地方創成を本気でやるとこうなるのかもしれないな、と思わせる雰囲気があります。

いきなりここと同じようなことをすることは難しくても、これを自分の地域に持ってくればどんなことになるだろうか。
そんな想像をしながら読むと夢が膨らみます。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いてる人です。


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