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[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

プロローグ:一九九六年 ~小さな奇跡

長男のヒロ君(仮名)が四歳になった、ある秋の日のことでした。
東京都に住むAさん親子は、大手メーカーに勤める陽気なご主人と、専業主婦でしっかり者の奥さん、そして息子さんの三人家族です。ご夫婦は、信頼できる人格と高い教養とをかねそなえ、決して、見返りもないウソをついて他人をからかうような方々ではありません。

[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ(飯田史彦)

いきなり事例の発表から入ります。
本書は生まれ変わり的な話が中心になるのですが、はじめにいきなりの事実報告から始まります。
じつは本書の構成はこれ以降基本的にこのパターンで、事例の紹介があり、その考察があり、というサイクルを基本的には踏襲しています。それでも退屈しないのは、けっこう構成については熟考された形であるからなのかもしれません。

本書の内容

死んだらどうなる?

本書の内容の大半は、人は死ぬとどうなる?ということを、様々な事例を通じて考えていく内容じゃないかと思います。
タイトルが「生きがいの創造」となっているのに何で、死後の話?と思うかもしれません。事実私は当初「あれ?」と思ったものです。ただ不思議なことに、死後の世界のことを知ると、生きている意味が分かり、そこに生きがいというものがあぶりだされてくる。そんな構成になっています。

本書においては、とても事例が重視されています。それは、本書の著者が大学の先生であり、研究者であるから、なんとなく感じたことを書き記すのではなく、事例をもって考察を深めていくというスタイルをとっているからです。特段の誇張もなく、フラットに事例を並べる姿にはその姿勢を評価するに足る内容だと思います。

さてその事例というのはどういうものかというと、基本的には退行催眠に寄るもののようです。
退行催眠というのは心理セラピーの一種のようです。
たとえば、なぜだかわからないけど何か苦手な物事(たとえば高所恐怖症のようなもの)があるとすれば、その理由となる体験まで記憶をさかのぼるよう催眠術をかけたりします。
するとしばしば現れるのが、今とは全く違う時代の話をし始めたり、まったく違う言葉を話したり、また違う性別になっていたり、違う家族がいたりという話が飛び出すんだそうです。
その話の断片をつなぎ合わせると、どう考えても過去生としか考えられないような話になる事が多いようです。

こう言った事例の多くは海外のものなのですが、キリスト教では基本、輪廻転生を認めていませんから、そう言ったキリスト教圏でもこのような話がたくさん報告されているようです。
こうなると、信じる信じないという次元の話でもないようで、生まれ変わりは事実としてある、ということで著者はその普及に努めました。

そういった前世の話に至る前段階として、人は死にます。
その死の様子、そして死んだ時にどのようなことが起るのか。
そう言ったことが本書の中にはくわしくつづられています。
様々な報告の共通点を見ていくとどうやら、(肉体の)死というものがどういうものか?という一定の傾向が見えてきます。それこそが本書の中心テーマです。

死から見つめる生

ざっくりいうと、人は死後、これまでの人生を振り返ります。
そしてその後、新たな人として生まれ変わる場合もあれば、人間を卒業することもあるそうです。
そして新たに、別の人として生まれる際には、自分がどんな人生(境遇)に置かれるかを自分で決め、計画して生まれてくると言います。そして、生まれる前の魂は、親を選んで生まれてくると言います。
人が生きている間というのは学びの期間であり、学ぶために人間社会に降りていく、というのが人間の基本的な資質のようです。

そういった仕組みを知ることで、私たちの生がますますかがやく。
そんな評価がたくさんあり、長年読み継がれている一冊と言えます。


いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いてる人です。


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