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すべては脳で実現している。

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに

脳科学の発展は日進月歩。日々目まぐるしく新しいことが報告されています。
研究というものは、そうした日々の積み重ねの中から、世界中の研究者が力を合わせて少しずつマイナーアップデートを繰り返し、3歩進んで2歩下がると言った感じで歩みをすすめていくものです。
それでも研究をしていると、「え、まさか」と思うような事にも出くわします。
研究活動は地味なもので、悶々としている事の方が多いのも確かですが、新しいことを見つけた瞬間の高揚感は、何物にも変え難いものがあります。

すべては脳で実現している。(毛内拡)

本書のはじめには、著者の脳科学への思いといった感じのお話からスタート。
こういった科学の世界の、人の知的好奇心を満たす本というのは、だいたい著者が科学オタク(笑)
ホントに好きなんだなー、というのがわかるはじめにです。

本書の内容

脳科学の知見を中心に論文紹介

本書は基本的に、論文をとてもかみ砕いた形で紹介する本です。
それも、かなり新しい論文が元ネタになっているお話がほとんど。
論文と言っても安心してください。決して難しい言葉は使わず、決して長い文章になりすぎず、誰が読んでも「なるほどー」「そうなんだ!」と理解できるくらいかみ砕いて説明してくださってます。
肩ひじ張らずに、ちょっとした隙間時間のレジャーとして楽しめる一冊です。
全体を53編に分けていますので、隙間時間に1編くらい読む感じでいいと思います。

研究の内容を覗いてみると…

本書の内容は多岐にわたります。そして、脳の話と言いつつも、実は脳とはちょっと離れた論文もあります。たとえば、うんち移植の話。マウスでの実験です。
高齢なマウスと、若いマウス、うんちを移植すると何が起こるか?という実験です。目的は腸内細菌の交換だったかと思うのですが、果たして結果やいかに。
また、一時期一世を風靡した脳トレゲーム。これがあまり脳には効かないという研究結果も紹介されていました。

また、今の時代、脳の研究がかなり進んでいる背景には、AIの開発があるんじゃないかと思います。
AIは、人間の脳の働きを解明することで、それを模したプログラムをつくるという流れにあるようです。
まだまだ謎の多い人間の脳を解明することで、AIの発展に寄与しようというために、こぞって脳科学の研究をすすめているようです。

じゃあ最終的にAiと人間の関係はどうなるのか。
たとえば、AIが世界を征服する日が来るのだろうか。
SF作家のアイザック・アシモフはそんなAIに三つのルールを導入することで、それを制御しようとしました。
しかし果たしてそれは有効なのでしょうか。
そんな証明に至るまでを紹介しています。

気楽に読めてけっこう楽しい。
知的好奇心を満たしてくれる一冊だと思います。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いている人です。


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