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自己満足ではない「徹底的に聞く」技術

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに~「アクティブリスニング」はすべての悩みを解決する~

◎なぜ物事がうまく進まないのか、部下が言うことを聞かないのか
最近、イライラすることが増えていませんか。思ったように仕事が進まないし、部下はいうことを聞かないし、家は家でがたがたしているし、本当に何とかしてほしいと思っている方が多いのではないでしょうか。上司は勝手なことを言うし、部下はすぐにむくれる。業者は自己都合しか言ってこない。家にいるとストレスMAX。安らぐ場所がない。

自己満足ではない「徹底的に聞く」技術(赤羽雄二)

問題列挙型といえる初めの一行ですね。本書が解決できることを列挙し、アピールしているように思います。あまりに風呂敷を広げすぎではないか?とちょっと心配になってきますが、きっとそれだけの効果があるのでしょう。楽しみに本文を読んでまいりたいと思います。

本書の内容

心を傾ける

本書のテーマはアクティブリスニング。具体的に言うと、心の底から相手のこと、発言内容に関心を持ち、前週中で相手の話を聞くということ。そして、相槌を打ち、疑問が沸き上がればそれを即座に質問する。本書が提示するスキルセットは基本、これだけだと私は感じました。ただ、「聞く」あるいは「聴く」という言葉、人によってとらえ方は違うと思います。例えば夫婦間の話や、部下の話を聞く際、パソコンを見ながら、スマホを見ながらという対応、意外と無意識にやっていたりします。自分では聞いている府つもりだけど相手の顔、目をちゃんと見ていなかったりするかもしれません。あるいは顔は相手を向けていても、体は別の方向を向いていることもあるかもしれません。場合によっては体は聞いているふりをしても、頭の中は上の空かもしれません。こういったながら聞きではなく、とにかく全神経を集中して相手の話を聞く。この基本を徹底的に一冊にわたって提示しているのだと私は感じました。

そしてそれほどに相手に対して心を傾けると、そもそも相手のことに関心を持つはずで、今まで嫌いだったり、よくわからない相手だったりが、わかるようになったり従来とは印象が変わることもあるといいます。また、コミュニケーションがうまくいかない人も、とにかくしっかりと心を傾けて聞くことでいったん落ち着いて、しっかりした関係が築けることもあったりします。

対象はすべての人

その相手というのは決して、部下だけではありません。配偶者や友人。顧客や上司。またリモートワークでのコミュニケーションについても言及されています。シーン別のアクティブリスニングの例なども豊富に掲載されています。こうすることで、例えば部下がよみがえるといいます。何しろ今まではないがしろにされていた彼らの個性が、しっかりと彼らの思いに耳を傾けることで、彼らの自己肯定感は高まります。その結果、彼らは積極的になり、より自由に発言するようになるといいます。また、しっかりと耳を傾けることで問題の本質が理解できるようになり、本質が理解できるから問題解決への道筋が見えやすいといいます。

さらに相手に対するポジティブフィードバックをすることで、よりアクティブリスニングの効果は高まるといいます。すごくシンプルに言うと、聞いて、褒める。これだけでオッケーといっているわけです。

本書に書かれていることはすべてシンプルで、誰でもできるものです。あるいは、もっといろんなものを詰め込むこともできたのでしょうがあえてワンテーマ。とにかく聞け、と。本書を読んだ人は、このワンテーマに対して「そこまで言うなら、ちゃんとやってみよう」となりそうですね。私は少し意識しようと思ってしまいました。なにしろしつこいですから笑

人間の悩みはすべて人間関係から、というアドラーの言葉がありますが、本書を実践すれば確かに悩みは霧散するかもしれません。


いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いてる人です。


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