9割の社会問題はビジネスで解決できる
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
はじめの一行はまさに多くの人が抱える問題ではないかと思います。
学生時代に、とにかくせっつかれるように会社を選び、厳しい面接を通り抜けて入社した会社。
はじめのうちはとても夢をもってチャレンジするわけですが、だんだんと旧態依然とした体制、世のためや顧客のためというよりは自分たちの出世のためにだけ働く上司にうんざりさせられる。
そんな感想を持つ人はけっこう多いように思います。
そんな中で、そこから飛び出して何を考えるのか。
本書の著者であり、社会起業家である田口一成氏は、社会起業が一つの解決策ではないかとほのめかしているように思います。
本書の内容
善意だけで世の中は動かない……?
色んな世の中の問題があって、それを解決するために活動する団体というのはけっこうあります。
そういった団体は、寄付で成り立っているものが多いように思います。
ただそれは、持続させるのがとても難しい。
逆に継続的に活動し、世の中を変えていけるのは、そこでビジネスが成り立つという仕組みが必要ではないか。
そういった考え方が本書の中心にあります。
では、どうやってそのようなビジネスを作り上げるのか。
実はそこがとても難しいのですが、たとえば、貧困にあえぐ国というのは、貧困にならざるを得ないような仕組みが出来上がってしまっていることが多い。
そういったところの例えば農家に対して、ビジネスで手を差し伸べるとすると一つは、市場価格でかれらの作物を買うというのではなく、彼らの必要に応じた価格で作物を買うという考え方があります。
しかしそうしようとすると、それなりに価値の高いものでなければ成り立ちませんし、それをどこでどのようにして売るか?など様々な問題が出てきます。
普通に何かを作り、起業し、販売するというだけでも難しいのに、原産国の農家が十分な収入を得られるような値付けをするためには、いろんな工夫が必要となってきます。
守るべきものがある分、普通のビジネス寄り難易度が高い。
しかしそれを、グループ内で揉みながら、次々と新しい企業を立ち上げているのが著者の経営するボーダレスグループ。
社会起業のやり方
本書においては、初めての社会起業から始まり、彼らの車内でノウハウ化されている社会起業テンプレートを余すところなく公開しています。
これは恐らく、社会起業でなくとも役に立つものじゃないかと思います。
シンプルなものではありますが、それゆえ、事業のコア部分を練りこむには最適と言えるかもしれません。
次々と難易度の高い社会起業を成功させている同社のノウハウを学べる素晴らしい一冊。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
ちなみに私はこんな本書いてる人です。
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