ダイルクロコダイル氏と謎のピータージェイムスE＃2 【再会】

さて、公園でピータージェイムス E と出会ってから、３日たった雨の降る木
曜日。
ダイルクロコダイル氏は、ヴィクトリア＆アルバート博物館の上階にある壷
コレクションを観ていました。
そこには、ダイル氏の大好きな壷や彫刻、陶器が所狭しと、並んでいます。
アフリカンコレクションをほれぼれと、ながめていた時です。

突然、長い鼻がダイルクロコダイル氏の目の前に伸びて来ました！
そして偶然の再会を驚くでもなく、今までずっと一緒にいたかの様に
ピータージェイムス E は，ダイルクロコダイル氏と一緒に壷をながめ始めま
したので、ダイルクロコダイル氏も、ずっと一緒にいたかのように、美しい
陶器コレクションが並ぶ、長い廊下をゆっくりと歩きながら、大好きな壷に
ついて色々話をしました。

それ程好きでしたら．．、」
とピータジェイムス E は、父から譲り受けたという
大壷を持っているので、是非それをお見せしたい、と 次の週の木曜日の午後に、お茶に招待してくれました。
２人は、一緒に階下まで降りました。 ダイルクロコダイル氏は、ショップで カードを数枚買いたいと思ったのでそ言うと
ピータジェイムス E もついて来て、やはりカードを買う事にしました。
ダイルクロコダイル氏が驚いたのは、ピータージェイムス E のそのカードの
買い方でした。
そこに並んでいる大量のカードを全て３枚ずつ買ったのです！

外に出ると、大きな黒い車がスーと近ずいて来ました。
それを横目に見ながら、ダイルクロコダイル氏が

「ハイドパークを少し散歩しませんか？」
と誘うと
「これからハロッズに行って、買い物をするので、今日は失礼します」
と言いながら

ドライバーが重たそうなドアを開けて待っている、そのとても大きな黒い車
に乗り込んでしまいました
そして、窓を開け長い鼻を出すと、ダイルクロコダイル氏に向かって

“では、来週の木曜日の午後２時にお待ちしています。”
と、言って鼻を引っ込め、窓をしめ
ドライバーに合図をして、車を走らせました。
ダイルクロコダイル氏は、ピータージェイムス E を乗せた車が
ハロッズへ向かって、ゆっくりと走って行くのを、見送ると、
妙に、ウキウキした気持になりました。
ハイドパークを通って、家に戻ろうと思っていたのですが
丁度おなかも空いて来たので
「久しぶりにポーランド料理を食べに行こうか．．．」
という思いつきにまたウキウキして
大通りを渡りサウスケンジントンの駅の方に向かいました。

To be continued...