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「撮りっぱなしを卒業」の意味は1つじゃなかった話

昨年思い切って「写真展」なんぞを開催し、作品を撮るということを意識するようになったわけです。
それまで撮影するといえば、子供の成長記録や家族の記録がメインで、そりゃもちろん綺麗に上手に撮れるにこしたことはないのですが、そこに作品性などは求めていなかったんですよね。

子育て世代に向けた
「撮りっぱなしはもう卒業」というコピー

私が写真をカタチに残す大切さを伝えることになったきっかけ。
それは、お子さんの写真をデジカメやスマホで撮るだけ撮って、その後何もしていないご家族に危惧を感じたからです。

データは消えちゃうのよ。

同じことを伝えようとする仲間は結構いて。
よくこんなキャッチフレーズを使います。

「撮りっぱなしはもう卒業しましょう」

写真をたくさん撮りすぎて、そのあと何もできていないパパさん、ママさん。
撮りっぱなしのデータを放置せず、バックアップするなり、アルバムにするなりしましょうよ!
でないと、後々大変なことになりますよ(データが消えるかもしれないし、必要な時に写真が見つからなくて困りますよ)・・・といった意味です。

本当にそれはそうで、写真をなくしてからでは遅いんです。
でも昔よりはそういったデータへの理解は進んだようには思います。

撮りっぱなしを卒業した方がいいのは
家族写真だけじゃなかった

作品としての写真を意識し始めてよくわかったのは、撮りっぱなしにしちゃいけないのは「家族写真」だけではないってことでした。

日々、四季折々の花々や旅行の風景を撮る方は山ほどいます。
ちょっと観光に出れば、そこらじゅうで皆さんシャッターを押しています。
「みんなそんなに写真好きだったっけ?」と思うくらいに。そりゃもうすごい。そんなに撮ってどうするのかね?なんて思っちゃう。

作品を撮るなら撮った写真の見返し・分析は必須

偉そうなことを言えるほど写真が上手なわけではないのですが、作品としての写真、人にみてもらえる写真を撮るなら、撮った写真を分析することは必須なんですよね。

  • よく撮れた写真は何がよかったのか。

  • いまいちな写真は何が足りないのか。

  • 自分が気に入っている写真はなぜ気に入ったのか。

そういったことを。
それが分かれば次のシャッターに活かせる。
そしたら、見返すのももっと楽しくなるわけだし。

「撮りっぱなしを卒業」は全ての写真に対しての話だと改めて思ったのです。家族写真を残すことをだけに注力してただけにココ、ある意味新鮮だったというわけです。

写真撮るのにそんな難しいことを考えなくちゃダメ?

ただただ楽しいし、撮っておけば安心だし、とにかく撮っておけばあとで役に立つかもしれないし?何かの機会に人に見せることができると思うし?

それくらいの理由で。いえ、そもそもそこまで考えずに撮る方も多いでしょう。そこを咎めるつもりなんて全くないです。難しいことを考えなくちゃダメとはいいません。

シャッターを押すというのが簡単になりすぎて、お金もかからなすぎて、
たくさん撮れる幸せな時代。
それでも「シャッターを押す」っていうのは、それなりに手間と時間を割いている。つまり、あなたの時間を使っている。
それってやっぱりその行為が「楽しい」とか「好き」だからだと思うんですよね。
だから撮ってるものはあなたの「好き」の「かけら」だと思う。

なので、たまにはスマホの写真ロールから「好きのかけら」を厳選してみるとすごく良いと思います。


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