コーチングとティーチングの違い

海外配信のスポーツ中継を見ていると、
監督の映像の下に「coach モウリーニョ」「coach ベンゲル」等と表記されます。(笑)

英語では、日本でいうところの「監督」は「コーチ」なのです。

フィギュアスケートの浅田真央さんは佐藤「コーチ」の事を
「先生」と呼んでいます。
実際、日本の学校スポーツのコーチは、学校の先生が務める事も多いですよね。

こういう「先生」と呼ばれるようなコーチがやっている「ティーチング」
「指導」と、
私がやっている
企業研修などでも話題になる
「コーチング」はどこが違うのかというと。

ティーチングでは
「もっと○○をよく見ろ」

コーチングでは
「~~をするとき、どこを見ていましたか?」

といったところでしょうか。
質問することで、行動している本人が気づく事ができます。

ここでのポイントは、これは「誘導」ではないということです。
コーチは純粋に、クライアントさんがどこを見ていたのか知りたいのです。

コーチングを習い始めたり、受け始めた人が割とはまりやすい罠がここです。

コーチが、本当はクライアントは良く見ていないのを知っていて、
どこを見るべきかも知っていて、
あえて、相手に「気づかせる」ために質問している、というように
見えてしまうようです。

これには、あくまで「コーチ」「先生」が「正しい」答を知っている。
という前提があります。

また、「気づかせる」=「正しい答を教えないで相手に言わせる」
という隠れた前提もあるかもしれません。

あえて、コーチが「自分は何も知らない」という前提で「子供のような好奇心で」
質問するからこそ、コーチもクライアントも予測しなかったような、
ビックリするような気づきが生まれる事があります。

また、相手との関係性も、
コーチングとティーチングでは違います。

コーチングでは、
相手(クライアントさん)とコーチの関係はフラットです。
そこに上下関係はありません。

自分自身で道を切り開きたい、あんまり人に頼りたくない、
独立心が強いと言われる、
人からいちいち怒られたくない、説教されたくないという人は
コーチングのクライアントに向いていると思います。


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