![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61772340/rectangle_large_type_2_a9c9cfe390cc6d3d7572830ee6c7f074.jpg?width=1200)
私の読書●小説家志望の読書日記㉘ドストエフスキー『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』
「『罪と罰』を読まない」という本がちょっと話題になっているようである。
私は4人の作家のその「読書会」は読んでいないが、ある意味、ドストエフスキーを読まない方がよかったと思うときもある。
なぜか。
あまりにも面白すぎて、他の小説が色あせて、ほどほどにしか楽しめないのである。
ドストエフスキーのとりわけ『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』。
この2つを読んだら、これ以上面白い小説は読めないという悲しい諦観が来てしまう。
若いころ、面白すぎて夜を徹して読んで以来、何度も読み返した。
何度読んでも面白い。
生まれてきてよかったと心底思った。
けれど、あまりに最高峰すぎて、それ以上のものに出会えないのである。
これは、ぜいたくすぎる淋しさである。
Webライター 兼 添削人。あなたのサポートはnoteを運営するうえで有効に活用させていただきます。