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私の読書●小説家志望の読書日記㉚逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』
大変な力作です。
独ソ戦のなか、村を焼き払われ村の人々や母を殺された少女セラフィマは、狙撃兵として前線に立ちます。
彼女にとっての本当の「敵」とは一体なんなのか?
それがこの物語のテーマです。
とても読みごたえがあり、かつ日本ではあまり知られていない独ソ戦の凄惨なる実態もつぶさに描かれていきます。
同時に、スターリン体制下のソ連の内部にある矛盾も、揺れ動くセラフィマの心を通して描かれていきます。
ただ、私の意見としては、ラストに腑に落ちない部分を残しました。
ネタバレになるので、書きませんが。
ともあれ、
「敵」は何だったのか?
ソ連邦とは何だったのか?
そこに生きていた人々は?
さまざまなことに思いを巡らせられます。
なお、添削屋さんの観点からいうと、分かりづらい表現がいくつか……。
これにつきましては、エッセイで述べていく予定です。
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