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【校正・添削で新たに知ったこと・はっきりしたこと㊵】

自分の思い込みに頼らず、必ずいちいち調べることが大事。自分の成長にもつながる。

望む」と「臨む」の違い。
これも、とてもややこしいんですよね。

まずは共同通信社『記者ハンドブック』から。

望む」:
・(希望)※これは問題ないですね。
・(遠くに眺める)
使用例は、海を望む、対岸を望む、遠く富士を望む、など。

臨む」:
・(臨場・臨機)
使用例は、機に臨み変に応じて、厳格な態度で部下に臨む、試合に臨む、など。
・(…に面する)
使用例は、海に臨む宿、など。

ニュアンスの違いがあることがお判りでしょう。

『漢字の使い分け ときあかし辞典』(研究社)を見てみます。

基本的に、「」は”遠くを眺める場合”に使います。
「望遠鏡」「展望台」「眺望」などの熟語を想起するといいですね。

それに対し「」は、”その場に身を置いて対処する場合”、そこから変化して”すぐ隣にある”という意味にもなります。

前者は「臨場感」「臨時」「臨機応変」など、後者は「臨海地域」「臨港」(港のすぐ隣)など。
「臨」は”その場に”の意識が強いのです。


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