|14|からつづく
1⃣接続詞は「使いすぎ」も「使わなすぎ」もダメ
(接続詞の重要性について説いていた)20冊の著者は、全員、
「接続詞を使うと文章がわかりやすくなる」
との意見で一致していたそうです。
◇接続詞を使ったほうがいい4つの理由
◇接続詞を少なくしたほうがいい3つの理由
意見の分かれる問題なんですね。
私が思うに、文章の性格によってもそれぞれ違うように思います(小説・記事・論文・エッセイなどなど)。
また同時に、今日パソコンで書いて体裁を整えることが多いので、接続詞がなくても何となく伝わるということも増えているように思います。
たとえば、このnoteを使った文章でも、網かけで書けたりしますよね。
そうすると、文章だけでは接続詞を入れないとしっくりしない文章も、字体とか網かけとかの効用で、入れなくても分かりやすくなるということもあるのではないかという気がします。
ただ、それに甘えて文章それ自体の力を損なってはいけないというのが私の意見です。
ですので、接続詞について理解を深めるのは重要だと考えています。
接続詞の4つのルール
④のところで、やはり論文の文章は考え方が違うと述べられていますね。そうだと思います。
接続詞がなくても意味が変わらない例
・父は経営者であり、また、マラソン選手でもある。
・ルールを変更することになりました。なお、詳細は添付資料をご確認ください。
・料金を変更しました。したがって、次回より請求金額が変わります。
・今日は仕事が休みだ。だから、部屋の片づけをしよう。
・入場料は3,000円です。ただし、メンバーに限り無料でご入場いただけます。
・沖縄にはおいしい果物がたくさんあります。たとえば、マンゴー、パパイヤ、シークゥ―サー、パイナップルなどです。
ためしに「取り消し線」を入れてみました。
さて、いくつかの例文を見てみましょう。
手持ちのジャンルの違ういくつかの本を見てみたのですが、小説の場合はやはり接続詞は少ないですね。
論文・ノンフィクション・記事などが多い気がします。
まずは、哲学を論じた松浪信三郎著『実存主義』(岩波新書)より。
哲学を論じているので内容はとても難しいのですが、接続詞、接続句が多用され、それで文章が成立していることは見てとれるのではないかと思います。
つづきでもいろいろなジャンルの文章を見ていきます。
|16|につづく