添削屋「ミサキさん」の考察|25|「『文章術のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた」を読んでみた㉕
第19位 「は」と「が」を使い分ける
「は」と「が」の使い分け! 何となく気になりつつ、感覚で使っていたという方も多いのではないでしょうか?
国語学者の大野晋さんも、「日本語の文法のうち、大切と思うところの一つだけを取り上げます。それはㇵとガということです。(略)ここが分かると、日本語の文章がしっかり自覚的に把握できるようになるでしょう」(『日本語練習帳』/岩波書店)と述べています。
1⃣「は」はすでにわかっていること、「が」はわかっていないことに使う
「が」も「は」も主語についている助詞です。
これを入れ替えてみるとどうなるでしょう。
例文2では、この文章の前に、他の説明文があるのかという気になります。
これは、「は」と「が」に、明確な使い分けがあるからです。
どういうことでしょうか?
例文1の「が」は未知の情報につきます。「は」は既知の情報ににつきます。
前の行で「紳士」が出てきているので、あとの方は「が」になっているのです。
「は」と「が」の使い分けのルール
・未知情報(まだ知らない情報)のときは「が」
・既知情報(すでに知っている情報)のときは「は」
ちなみにこの「は」と「が」の使い分けを発見したのは、前出の国語学者、大野晋さんだそうです。
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