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小説朗読 マリー姫とマクシミリアン1世の愛の物語  第1章

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こちら私の投稿している小説の朗読になります。 中世ヨーロッパにおいて強大な富を誇ったブルゴーニュ公国のマリー姫と、神聖ローマ皇帝家のハプスブルグ家の御曹子マクシミリアンの史実に…
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#オリジナル

こちら物語の主人公の一人アリシアの家系図になります。アリシアはセシリー・ネヴィルの最後の子供ウルスラと共に誕生した双子の姫でした。

※アリシアは創作上の人物です。

こちらの家系図はヨーク公リチャードのプランタジネット家での位置がよく理解できるように作成しました。そのヨーク公リチャードとセシリー・ネヴィルの子供達も載っています。

図はイングランド王朝プランタジネット家の家系図になります。百年戦争は家系図無しに理解するのは困難を極めます。なのでどうか、この図を見ながら本文をお読み下さい。また前回同様、王位継承者にはライオンのマークが付いています

 それが「我らが騎士マクシミリアン」であり、この陰気な父フリードリッヒ3世とは似ても似つかない光り輝くように明るい魂を持った御曹司が産まれたのは、1459年3月22日のことだった。


※画像はマクシミリアンの両親---フリードリッヒ3世とエレオノ-レ

“Mon ange“ (モン・アンジュ) とか、“ma petite princesse “ (マ・プティット・プランセス 私の可愛いお姫様)とか、“mon trésor“ (モン・トレゾール)と美しい声でマリーを呼んでくれた母はもういない。


※絵はマリーの母、イザベル・ド・ブルボンのお墓があったアントワープの教会

3人で、なんとか生きていくことができそうだと、ベアトリスは心から安心した。


※写真は今もベルギーにある小さな白い家。ベギンホフのベアトリス達が暮らしていた家はまさにこのような家だった

では貴族でもなく、貧しい女性は一人でどうやって生きていけば良いというのか……これがベギン会が生まれた理由だった。この自分たちをベギンと呼んでいた未亡人や独身女性達はなんと自給自足の生活をし、生計を立てていたのだ。


※写真はメッヘレンの聖ロンバウツ大聖堂。

987年から1848年までフランスを支配したカペー朝・ヴァロワ朝・ブルボン朝・7月王政の各王は、みなユ-グ・カペーの子孫だった。


※絵はフランス初代王ユ-グ・カペーの肖像