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夢日記8 忘却の彼方へと夢は消える
気づけば跡形もなく消えている。
断片的に記憶していたものも、
最後には存在していたことさえも忘れられ、
最初からなかったものになる。
それが夢。
ああ、今日も一つの夢が忘却の彼方へいこうとしている!
その前に、どうか、ひとかけらでも書き留めさせて!
懸命に記憶をたどる。
場面は思い出せるのに、どんなことを話していたのか全くわからない。
「私はそこで何をしていたんだっけ?」
目を閉じて一生懸命に自分に問いかける。
夢の中の自分に向かってこんなに必死になるなんて。ほんと、可笑しい。
少し、現実に引き戻される。
そして、また頭を抱える。
楽しかった感情は蘇っているのに、悔しい。
この瞬間にもどんどん消えていってしまう。
ーどうして、私はこんなに夢が好きなのだろう?
ーどうして、夢を書き留めようと思ったのだろう?
きっと、夢の中の経験を記録していったら、人生が何倍も楽しくなりそうと思ったからだ。だって、リアルの人生だけでは経験だけない突拍子もない体験や、思わぬ人に会えたりするのだから!それも一晩で2回か3回も!すべて記録できて覚えていたら人生経験、何倍になるだろう。
はっきり言ってものすごく、激しい。
起きたら、鼓動がどくどくしているくらい(笑)。
それがあっという間に消えてしまうなんて、儚なすぎないと思いませんか?
実は、夢って操作できてしまう。
「こんな夢みたいな」
「今日はこんな感じにしたいな」
とイメージしながら眠りにつくと、夢の中で本格的にストーリーが展開してくれる。どこまで自分の意志なんだろう、境界線はシームレス。
そういう時、自分にすごく甘いストーリーに仕上がっている。
そんな甘さも、夢ならでは。
いいよね、夢の中ぐらい(笑)。
結局、今日は書き留められない。
朝、起きた時は覚えていた。
朝ごはんの用意をしている時も覚えていた。
その後だ。
部屋の片づけをして、noteを開いた時にはもう思い出せなかった。
なんだかとっても寂しい気持ち。
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