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8月の読書メーター

2024年8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2234ページ
ナイス数:44ナイス

8月は8冊読んでいました。うち5冊が中学生の野球部のバッテリーが主人公「バッテリー」で、もう1冊が元阪神の横田選手のノンフィクション「栄光のバックホーム」。7月には「アルプス席の母」も読んでおり、野球三昧となりました。これらの本のおかげで野球観戦するときの心持ちが全く変わり、甲子園の応援にも熱が入りました。でも、どの本も野球の話だけど、野球だけの話でないんです。人間の話。人が生きるということ、人が人と関係を築くということ。人が何を大切にするのかということ、ずっとそんなことばかり考える読書でした。


https://bookmeter.com/users/1029928/summary/monthly/2024/8
■バッテリーVI (角川つばさ文庫)
最終巻、残りページが少なくなってようやく気付く。そうか。やっぱり、試合の結果も彼らの今後も最後までは描いて教えてくれないのか。すべては読者の想像にゆだねられる。息子はどういうことなのかと何度も聞くが、君が感じたことがすべてなのだとしか言えない。夏休みの1か月間をかけて寝る前の時間、息子と一緒に読み切った。その間、自分たちの公式戦、甲子園、プロ野球観戦と野球三昧だったが、その中心にバッテリーがあった。小6の夏にこの本と出会えさせてあげられたこと、最高でした!
読了日:08月30日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/4714964

■泣くな研修医 (幻冬舎文庫)
医療系の小説をよく読みます。母が何度も入院を繰り返しており、先生や看護師さんによくお世話になるのですが、病院で先生方と接する時間は短く、時にコミュニケーションの取り方に悩むことが多いです。そんな時、医療系の小説を貪ります。到底、私にはわからない先生方の苦労や思いを想像したり、病院事情みたいなもの鑑みてみたり。私なりに先生や病院を理解したいと思う、その手段なのです。「泣くな研修医」は、新人の先生の等身大の姿がリアルに描かれていて、どの医療系の小説よりも先生を身近に感じられた気がします。続きも楽しみです!
読了日:08月19日 著者:中山 祐次郎
https://bookmeter.com/books/15610185

■バッテリーV (角川つばさ文庫)
豪に余計なことを言った横手の瑞垣にずっと腹を立てながら読んでいた。豪と巧の間をかき乱すだけかき乱す嫌なやつ。18.44メートル。繰り返し出てくる数字。マウンド上のバッテリー間の距離、豪と巧の距離だ。18.44メートル。この距離にさまざまな感情が乗ったボールが投げられるのだ。バッテリーを読んでから、私が野球を応援するときの心持ちが間違いなく変わっている。一緒に読んでいる息子は、外野がメインだが時折ピッチャーもする。彼の野球に対する意識にも間違いなく何かを持たらしていると思う。
読了日:08月16日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/4347433

■バッテリー (4) (角川文庫)
紅白戦でいったいどうしてここまで二人の関係が悪化してしまったのか。二人にしかわからない、二人にもわからないこと起きていた。ドキドキしながらページをめくった。3巻4巻ではとくに登場人物の個性が爆発してくる。私は息子に読み聞かせしているのだけど、吉貞や瑞垣の掛け合いなど声に出して読んでいるとばかばかしいのだけど、クスッと笑ってしまう。中でもいつも最高でほろっとさせるのは巧の弟の青波。最終巻まであと2巻。みんながどうなっていくのだろう。早く読みたい。
読了日:08月14日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/568614

■バッテリー 3 (角川文庫)
暴力事件で活動停止になっていた野球部が責任をうやむやにしたまま再開した。野球って何。仲間のため、チームのため?どうして、自分だけのためではだめなのか。巧がマウンドに立って球を投げ、それを必死で受け止める豪。あさのあつこさんは野球の経験も取材もせずこの物語を書かれたという。なぜこんなにも鮮明に場面が浮かびあがる文章が書けるのだろう。たった一球を投げるだけのシーンなのに、巧という人間の心理や成長まで伝わり、熱くさせてもらえるなんてすごすぎる。いよいよ、紅白戦が始まる。続きは4巻に持ち越し!
読了日:08月14日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/568612

■バッテリー (2) (角川文庫)
ようやくバッテーリーの2人が中学校に入学する。しかし、まだ野球は始まらず、いったい、どこまでじらすんだ……。でも、2巻に入ってから巧や豪、その友人らの心理描写に一気にギアが入って、ぐいぐいと引き込まれる。制服検査などの生徒指導に、先輩からの陰湿な暴力。小6の息子はきっと中学校の野球部に恐怖を覚え、入りたくないと思っただろう。すさまじい精神力とただ野球がしたいという思い。これからどうなってしまうのだろう。
読了日:08月14日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/568609

■栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24
これほど泣いた本はないのでは。どのページからも文章かもら、横田選手の野球がしたい、病気に勝ちたい、人を救いたいという強い思いが伝わってきて、涙がとまらなくなる。お母さんの視点から事実を淡々と描かれているのに、まるで目の前で横田選手とお母さんが会話している様子が浮かび上がってくる。何度も繰り返される「この子はどこかからお預かりした子」かもしれないというお母さんの言葉。横田選手がなぜこれほど愛され、これほど人の心を動かすのか。なぜ、奇跡バックホームができたのか。奇跡ではなく、努力の人、使命の人。
読了日:08月12日 著者:中井 由梨子
https://bookmeter.com/books/21648825

■西の魔女が死んだ (新潮文庫)
長男が読書感想文の課題本に選んだ。私が一番最初に読んだのはいつだったか。これまでも何度か読んでいるが、この一瞬どきっとさせるタイトルとそれとは裏腹に柔らかいイメージの表紙に毎回、ドキドキしている。中学生の女の子が祖母から魔女修行をうけて成長してく物語だ。久しぶりに読み返してみると、祖母は本当に魔女だったのだろうかとい疑問がわいてきた。魔女修行の本当の狙いはなんだったのか、読み終えた長男ともあれこれ話せたのも楽しい。
読了日:08月09日 著者:梨木 香歩
https://bookmeter.com/books/581015

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