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優しくない私の話

これはちょっと映画夜明けのすべての感想と重なる話。まぁいつもの投稿と同じかもしれない。


先日、会社の先輩(男性)が私のいるとこに遊びに来た。その時ブラジャーをつけてたらしく、それを見た人が色々上司に愚痴ったらしい。

上司は私にその話をし、こう言った。
「いままでならキモだのヤバいやつだの思っただろうがおっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!っていうドラマをみてふーんくらいに変わった」と。

私はドラマを見てないので詳しくは知らないが、世間の常識と偏見に凝り固まった主人公が、息子の友人に出会うことで今の世の中、多様性に気づくという話である。

そして上司は「あなたも見た方がいいよ」といった。私は「私は理解あるほうなんで大丈夫です」って断った。

実際、学生時代に性的マイノリティのことは勉強した。専攻でもないのにたくさん本を読んだ。それに性的嗜好のほうも否定する気持ちはないし、理解できなくてもふーんと思うくらいにはしてきた。

でも「理解あるほうなんで大丈夫です」って断るのは間違えた気がする。

夜明けのすべてでPMSとパニック障害に理解のある人々をみた。あの人たちは口に出さないけど、ある程度の距離感を保ち行動する優しさがあった。あの映画に優しい人たちの心の温かさがあった。私はそれを学んだはずだった。

でも私があの時言った言葉は「理解あるほうなんで大丈夫です」

何が理解あるほうだよ。そう返す時点で理解ないだろ。とても自分が嫌になった。嫌い。


理解あるほうなんで大丈夫です。ではなく原作は読んでみようと思う。


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