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老いてもAIに頼りたくないことは?(小原信治)
3年振りの再会
この3年でぼくらはどれだけ老いたのだろう。いや、どれだけ成熟できたのだろう。そう、たとえばぼくらが樹木に実った果実だとする。かつては青かった実も、今や食べ頃を通り越して表面には黒い沁みが点在し始めている。熟し切った実は鳥に啄まれて次の世代に命を繋ぐ種が土に落ちるのを待っている―――なんてところだろうか。
2023年4月4日。藤村くんと3年振りに渋谷のラジオで再会を果たした。「四捨五入すると還暦だよ」と苦笑する彼に3年前より老いた印象がなかったのは日々の変化を写真などで見てきたせいだろうか。それともぼく自身が同じように3年分老いたせいだろうか。
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