見出し画像

老いて夢中になれそうなことありますか?(藤村公洋)

リリース10周年、絶版間近!電子版がオススメ!

先日らっきょうを2キロ仕込んだ。
3年ぶりかな。ずいぶん久しぶりに漬けたのは、正直にいえば「老い」へのディフェンシブなアプローチのためである。おっと、、何がディフェンシブなアプローチだ。すみません、ちょっと気取りました。簡単に言えば「最近歳を感じるから滋養強壮にらっきょうでも食べるか」ってなもんでございます。自分の本のレシピの指示に従ってね、我ながら端的でよくできたレシピなんですよ。そこには「1日3粒のらっきょうで夏バテ知らず」なんて小見出しがついておりました。今より10歳若い44歳の自分から受けるアドバイスもいいものですな。

拙著『病気になったバーテンダーの罪ほろぼしレシピ』を上梓したのは10年前、2012年の秋のことでした。
その前年の初め、ということは震災の直前でありますが、長年の暴飲暴食から消化器系をこわして逆流性食道炎、潰瘍、腸炎を併発したワタクシは投薬による治療を良しとしなかったんですな。というのもね、それなりに自信があったのですよ。健康に対してね。若い頃から体型も変わってなかったもんですから。ところが体の中は劣化してたのですねー。
そうと分かったら、いい気になってた自分に無性に腹が立ったのですよ。よく自分へのご褒美っていうじゃないですか。その逆で、自分はそれなりのペナルティを負うべきだと考えたんですな。体に対しての罪ほろぼしをしなけりゃならん、と。そこで一念発起、

「これって生活習慣病なんでしょ、だったら生活習慣を変えて治すのだ」

と、毎日の食事を根本から問い直して奮闘した1年間の記録が、レシピブックという形で出版されたのでした。

といったわけで、ここまでの500字くらいは完全に自著の宣伝でございます(笑)。無料パートに差し込むあざとさ、申し訳ありません。。

では気になるかたは続きをどうぞ。

ここから先は

2,616字 / 3画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?