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老いて食べたいデザートは和菓子ですか、洋菓子ですか?(藤村公洋)

胃腸を休ませるには…

さてさて、2022年最初の木曜日。
皆さま、明けましておめでとうございます。本年も我が『美しき老いの羅針盤』をよろしくお願いいたします。とはいってもすでに1月も6日、正月気分も抜けた頃でしょうか。祝膳や祝酒で疲れた胃腸は回復しましたか?キャベ2飲んでますか?どれだけ寝ても毎日眠くて仕方ないなんて方も多いでしょうな。

新年初回からこんなことを言うのも何ですが、10年ほど前に僕は「逆流性食道炎」と「腸炎」と「食道の潰瘍」がいっぺんにやってきて消化器系の機能が瀕死となった経験がありましてね。自主的に1年間の食事制限を敢行、そのときのメニューが後に『病気になったバーテンダーの罪ほろぼしレシピ』として刊行されるという、損して得取れというか、急がば回れというか、負けるが勝ちというか、とにかく胃腸とともに人生が一転する事件があったのですよ。その本のおかげで小原くんとも25年ぶりに再会できたわけでね。ってことはあのとき逆流性食道炎になっていなければ「渋谷のラジオ」への出演も、この「老い羅〜」もなかった、そう考えると実に感慨深い。

でね、その頃、飲み食いを節制していた1年は自分なりにいろいろと胃腸へのケアというものを勉強したんですよ。そこで知ったのが、「消化」という作業は動物にとってかなりの重労働だという事実。

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