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老いて起こしたい小さな革命とは(藤村公洋)

マイレボリューション、明日を乱すことさ

料理こそ、毎日起こせる革命である。

なんてことを試しに言ってみる。

3歳下の従兄弟の記憶によれば、僕は7歳のときにはすでに彼(4歳)に料理を振る舞っていたんだとか。ソーセージを炒めたりする程度ではあったらしいけども、当時のフライパンは鉄製で重く、包丁もハガネだし、ガス台にワンタッチレバーや安全装置などついていない。危険といえば危険だ。身長が足らないから台に乗ったりしてね。今の感覚ではご法度であろう。
もちろん、それは僕の時代でも両手をあげて許されることではなかった。だから僕が料理を作るのは両親がいない時間に限られていたし、先ほどの従兄弟の記憶でも2人だけで家にこもっていたときにそれは行われていたとのことだ。

おっと、これもまずいな。
7歳と4歳の幼児2人を残して大人が外出となるとこれはネグレクト案件だ。

とはいえご容赦ご容赦。
実のところ僕の育った家でネグレクト案件は日常茶飯、取り立てて珍しくもなかったんですな。

映画『ロケットマン』公開時のR指定問題に言及したエルトンジョンが「僕の人生にはRなんてなかった」と言って年齢制限ナシを提案したという記事を見たけども、同じような意味で「僕の幼年期にはBoy Protection(少年愛護)なんてなかった」といってもいい。

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