見出し画像

【新刊情報】新刊『ジンが願いをかなえてくれない』5月22日発売!

さてさて、かなりお久しぶりになりますが、新刊がでます!
いやったあああ!

今回はですね、なんと装丁がJKですよ!しかも二人!かわええ!


かわいいは正義


発売は5月22日でございます。

■初の「短編集」

ということで、軽く『ジンが願いをかなえてくれない』についてご説明しますが、今回は表題作を含む短編6作を収録した短編集となっております。
版元である光文社さんの文芸誌『小説宝石』に寄稿させていただいた短編四作に加え、別媒体にて発表して未収録だった作品が一作、そして書下ろし一作という構成となっておりますね。

僕も、デビュー作刊行からかれこれ10年以上たっておりまして、寡作ではありますが、ぽつりぽつりと作品を出させていただいていますけれども、純粋な「短編集」って地味に初めてですね。連作短編は多かったんですけどね。

今回も、「日ごろ人から注目を浴びることがない市井の人々を主人公とする」というざっくりした共通点はありますが、基本的にすべての作品が独立していますので、夜寝る前、通勤途中など、一話ずつじっくり読んでいただくこともできるんじゃないかなと思います。気軽に手に取っていただけたら嬉しいですね。

■装丁について

今回、装画を担当していただいたのは、イラストレーターのYUDOUFUさん。いやさ、今回の装丁めっちゃ可愛くないですかね。
著者はというと、小汚いおっさんなんですけどね。
ギャップすごいですね。
装画の背景やタイトルデザインもかわいくて、思わず部屋に飾りたくなってしまうような感じに仕上がっているんじゃないかなと思います。全国の書店員さんも、平積み&面陳したくなっちゃうんじゃないかな!これは!(してほしい)

小説はね、もちろん中身で勝負するものというのは大前提ではございますけれども、やっぱり、書店とかでまず最初に目に飛び込んでくるのって、タイトル、装画、帯じゃないですか。で、装画については、正直、女の子の顔面がどかんと来るイラストって強いと思うんですよ。アイキャッチとしてね。

これまで、他社さんも含めて自作を刊行していただく際に、「装丁がかわいい女の子の本ってずるくないすか!」「あんなん絶対売れますやん!ほしいもん!」「装丁で売らないと僕の本など売れませんよ!」などと(ダサい)主張をし続けてきたわけですけれども、そもそもかわいい女の子が装丁になるような作品を書いてこなかったということもあってですね、なかなかそんな機会に恵まれてこなかったわけです。完全に自業自得でしかなかった。

ですが、今回、版元さんとの協議の結果、女子高生を主人公とする収録作を表題作にする、という話になったおかげで、ついに念願の(?)かわいい女の子がどかんと目立つ装丁になりました。
よし!売れた!これで今作売れたな!印税生活万歳!

いや、まあ、そう単純にいくとはね、もちろん思いませんがね。
でも、装丁の力って偉大ですからね。


今回、装丁に関してはかなり僕のイメージを取り込んでいただいておりまして、装丁に関する会議の際に、「装丁はこんな感じがいいな」とラフをお出ししたのですけれども、構図についてはほぼそのまま採用していただきまして。こんなに自分の意見が全部通っちゃったの初めてでね、自分の主張のせいで売れるもんが売れなくなったらどうしよう、とか今さら胃が痛くなっているわけですけれども。

YUDOUFUさんも、本来はこう、クールな雰囲気の女の子だったり、こちらを見透かしてくるような目力のある女の子を描くことが非常にお上手なイラストレーターさんなのですが、こちらがやんやと注文を付けた結果、表情の微妙なニュアンスまでしっかり取り込んでいただいて、すごくいい感じのポップさに仕上げていただいたと思います。ありがたいですね。

こういう系統のイラストって、マンガっぽくならずに、ちゃんと小説の装画っぽくなるのすごいですよね。プロだなあ。



というわけで、装丁に関しては作者が非常にご満悦という新刊『ジンが願いをかなえてくれない』は、5月22日から順次発売でございます。
みなさま、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

ご予約承り中です!


今回、新刊プロモーションにもちょこっとだけかかわらせていただいたので、続報やウラバナシもお楽しみに。

小説家。2012年「名も無き世界のエンドロール」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。仙台出身。ちくちくと小説を書いております。■お仕事のご依頼などこちら→ loudspirits-offer@yahoo.co.jp