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理性のアプローチ

おはようございます。きょうも書いていきます。

僕は働くとき、おなじチームやプロジェクトのメンバーに感情を真っ先に、あらわしてきた。それが彼女彼らの成長に、つながると考えていたからだ。でもそれは成果には繋がっても成長には繋がりにくいのではないかと、最近思い直している。

たとえば、同じチームのメンバーが、よい仕事をしたとする。それに対して「うれしい!」と表現するのは、感情のアプローチだ。受け取った相手は、僕によほど嫌悪の念など抱いていないかぎり、「うれしい!」という感情を相手(僕)が持つことに対し、自らも同様に「うれしい」と感じるだろう。

こうして「うれしい!」を受け取ったメンバーは、次に仕事をするときに、意識的か無意識的かはさておき、また同じ「うれしい!」を求めて、仕事に取り組むようになる。一見、何の問題も無いように見えるが、これとは逆のアプローチを考えてみたい。

もし仮に相手がよい仕事をしたとき、「うれしい!」感情は飲みこみ、「○○したのがいい!」と伝えたら、どうだろうか。この○○には具体的な行動が入る。もちろん○○することが成果に結びつくのが、立証されている場合にかぎる。これを感情とは逆の、理性のアプローチと呼ぶ。

前者の感情のアプローチと、後者の理性のアプローチは、何が違うだろう。

それは、感情のアプローチは成果が主体になり、理性のアプローチは行動が主体になるという点である。それぞれのアプローチをされた相手が、次回に頭の中で並べる優先順位は異なる。「うれしい」が先か、「○○」が先か、の違いだ。

「うれしい」ことは何百通りもある。だが「○○」は一つだ。「うれしい」の何百通りの中には、成果には繋がっても、成長には繋がっていないものもあるだろう。一方「○○」することは、成果と成長の両方に着実に繋がる。

もちろん「うれしい」ときは、うれしい。伝えるのも悪ではない。だから一呼吸おいて、先に理性のアプローチをとってみる。それができるのなら苦労は無いという声も聞こえそうだが、リモートな環境も増えてきた昨今、試すのはどうか。

きょうも読んでくださって、ありがとうございました。よい一日をおすごしください。

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