青い海と青い空、遠くに白雲が浮かび海原は夏の陽射しに波頭はまばゆいばかりです

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。     　　　　  　　　　　若林　薫

作品ステップ10　～解放～　　M20号　　YKさん

基本の学習や技法を10段階に分けて実技演習を行いながら
風景や花や人物等　具象・抽象問わず
作者本人が描きたいものをモチーフにして
作品を仕上げてきました

最終のステップ10の作品は50種類程有る技法の
総仕上げの作品作りです

作者にとっては今まで描いた事の無い
最大級のキャンバスでM20号の制作となりました

初期の頃に学習した平面構成や遠近法えんきんほう・点描やハッチング等
様々な技法を駆使くしし
ステップ10では、布・紙・金属・ガラス等を
組み合わせた物を描きます

そのモチーフが置かれた場所の雰囲気や空気感も合わせて
表現する事が求められる作品作りとなります

本作品は夏のリゾートホテルのベランダから
見える様子が描かれています

青い海と青い空、遠くに白雲が浮かび
海原は夏の陽射しに波頭なみがしらはまばゆいばかりです

真っ白いテーブルの上に置かれたそれぞれの品物も
質感と存在感が充分に表現されていると思います

サングラスに映り込む周辺の風景も
夏気分をよりいっそう盛り上げてくれます

更にテーブルのこちら側に居る人のくつろいだ様子も
イメージする事が出来ます

1年半近く時間を掛けた作品が完成し
そこから解放される実感が
そのまま題名になった労作です

作者にとって基本的な技術・技法は
身に付けられた事と思いますので
これからはもっともっと自由に描きたいものを
描き続けて頂きたいと思います

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　絵画教室講師　若林 薫　評

「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
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