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記憶の中に浸れる作品になっていると思います

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生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を
、ご紹介していきたいと思います。                若林 薫


記 憶  S80号(145.5×145.5)㎝  アクリル画  TSさん


螺旋状らせんじょうに広がる画面構成と
そのうずの各処に建物が配置され
部屋の一部がき出された空間には
作者が見聞きし体験した記憶が
詰め込まれています

この作品は人の誕生から死までの
人生の出来事を描いています
作者本人はまだまだ死を意識する様な
年齢ではありませんが
ふと振り返り 今までの自分とこれからの自分を
想って描いたのかも知れません
画面全体の配色もグレートーンで仕上げ
記憶のひとつひとつがモノクロ写真の様に描かれていて
ノスタルジーを感じさせます
学友と机を並べて勉強したり
楽しく語りあったりした想い出や
死別して征く人との悲しみ
又 希望を叶え喜びに歓喜した日などなど 
記憶の中に浸れる作品になっていると思います

構図的には遠藤彰子氏の画面の創り方に似ていますが
作者本人は彼女とその作品の存在を知らず
影響もされる事無く 独自の世界を表出しています
私達が日々描いている絵画は歴史が古く
同じ様な発想 同じ様な構図で描く人達は
世界中に大勢いますが そのような事は考えず気にせず
唯ひたすらに自己の想いの命ずるがままに描き進める事が
一番大切だと思います
                                                            絵画講師 若林薫 評


きしゃこく先生に紹介していただきました
ありがとうございました


「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」


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