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どこか異国の田舎町に居る様な錯覚さえ覚えてしまう風景です

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。                若林 薫


煙突のある保育園   P8号(45.5×33.3)㎝   アクリル画  KHさん


一風変わった建物に
作者はふと立ち止まり
スマホのシャッターを
押したのでしょう

その後にこの建物が
保育園である事を知り
更に驚いたことでしょう

建物の屋根は芝生でおおわれ
春から夏場は芝が青々と茂り
秋冬には枯れた芝生に変わる

カメレオンのような
屋根になっています

近景の立ち枯れたあじさいの茎と
建物が重なって より季節感を
出していると思います

 不定形に流れる屋根の形と
ところどころに見える煙突も
造形的にとてもおもしろく感じ
どこか異国の田舎町に居る様な
錯覚さえ覚えてしまう風景です

この保育園に通う子供達の感性も
次第に磨かれて行きそうな予感がします

そこに足を止め 作品に仕上げた作者の
感受性にも賛歌を贈りたくなります     

             絵画講師 若林薫 評



「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」


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