
人生にフタ・・・?
生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。
斜投影法・等角投影法の応用で出来た作品です。 若林 薫

少しグレートーンのきれいな箱が空中に浮いています。
上昇する訳でも無く下降する訳でもありません。
漂う様で静止しているような静かな画面です。
各々の箱のほとんどがフタを開けていたり開きかけていたりします。
色んな形と色をした箱達は
作者の心のひとつひとつなのかもしれません。
作者の穏やかな言葉づかいと
物静かな行いが伝わってくる気がします。
何が有っても全てを受け入れ様とする
フレキシブルな人柄が見て取れます。
画面中央に小さな蝶の様な形をした白い影が飛んでいます。
作者の眼前に訪れる良い事やそうでない事なのかもしれません。
それでもそれらを柔軟に受け止める心の強さも感じられます。
作品の背景色も作為的ではなくアクアブルーとイエローオーカーに
白を加えた中間色は見る側にとても安心感を与えてくれます。
全体的に彩度を押えた色使いで気持ちが落ち着きます。
作者は過去にS80号(145.5×145.5)㎝の作品を描いていました。
最近は小さな作品ばかりを描いていたので
作者にとっては久々の大画面となりました。
少しの高揚感を残したまま作品を仕上げたのではないかと
勝手に想像しています。
まだまだこれからいろんな出会いが有ると思います。
心にフタをする事なく生きて行こうとする
作者の思いが感じられる作品です。
絵画講師 若林 薫 評

沢山のスキをありがとうございます。感謝申し上げます。

きしゃこく先生にご紹介頂きました。



そよかぜ
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