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「若草色の風」丘の上まで登ればその向こうの景色が 見えると思います

現実ではなく
心の中に思い描いたり浮かんだり
心の中に刻み込まれている風景や
心の奥底の無意識を形にしたものを
具象・抽象問わず心象絵画といいます

丘のいただきに向って 吹き上げる風
若草は 左右に割れて道をつくる
その道を 少女はかけ登る
息を切らして登りつつ
今 来た道を振り返る
足跡は消され なにくわぬ顔の緑の丘
風は次々と 君達の進むべき
新しい道をつくる
若草色わかくさいろの風と共に
希望の丘へ かけ登れ!

若草色の風   M30(91.0×60.6)㎝  アクリル画


春は卒業の季節です。
友と別れ新しい生活が始まります。

野焼きの後の新芽の草原を
少し冷たい春の風が 吹き抜けます。
草原を渡る風が この道を行きなさいと
言ってくれている気がします。
丘の上まで登ればその向こうの景色が 
見えると思います。

大きく開けた都会の街並みなのか 
それとも今までに見た事の無い 
大海原なのかもしれません。
そして自分の進むべき道が
見えて来ると信じ 
希望の丘を登ろうと思います。


描き方

木製パネルに寒冷紗をジェッソで貼り 
ライトモデリングペーストでマチエール(絵肌)を創り
 ハッチングで草原を描きました



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