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安全地帯Dr.田中裕二さんの訃報によせて

 

ああ……(涙)。
悲しすぎるな。

もともと2019年に脳内出血を起こされて、それからずうっと音楽活動は休止されていたんですよね。
いつか戻ってきてくれると信じたかったので、本当に悲しい。

安全地帯はボーカル・玉置浩二氏を除き、基本的に演奏中にあまり表情筋が動かないメンバーなのですが、その中で田中さんはもう本当に表情豊かで、細い体をバネのように動かしてドラムを叩く姿が素敵でした。
特に、安全地帯が何度かの休止を経て再復活した後の演奏姿が大好きでした。メンタル的にちょっとムラの激しい玉置さんを、後ろから子供を見守る母親のように、大好きな人と全力で遊ぶ大型犬のように、大好き! 楽しい! 嬉しい! 幸せ! いつでもここにいるからね! ちゃんと見てるからね! という幻聴が聞こえてくるくらいのキラキラの笑顔で見つめていて、胸がきゅうっとなった。
あの笑顔がまた見たかったなあ……。
さみしいよ田中さん……。


田中さんは音楽活動がない時でも収入が得られるようにと千葉でカフェを経営されていて、いつか行ってみたい憧れの聖地だったのですが、ご病気の為に数年前に閉店されてしまって、その時も本当に残念に思いました。紅茶の美味しい喫茶店認定されていたそうで、紅茶好きの自分としてはぜひ行きたかった。
こちらのサイトから、有りし日のカフェと田中さんの様子が見られます。


カフェの公式インスタがあって、当然ながら閉店後は投稿はゼロでしたが、訃報の後にお店の方が投稿してくださって大勢の方がコメントを寄せておられます(なお、プロフィールにあるお店のURLはもう無効になっていて全く違うサイトに飛ぶので踏まれないようお気をつけください)。
ホントに愛されていた人だよね……。

https://www.instagram.com/gallery.yscafe/?hl=ja


トップの画像は1990年リリースの『安全地帯Ⅶ ー夢の都ー』に付いてたブックレットから。
説明するまでもないかとは思いますが、左が玉置さんで右が田中さん。
それまでは、アルバムジャケットでもあまりはっきりくっきり大きな顔写真を載せてなかったグループなので、これは新鮮でした。
緊張されているのか、いつもより笑顔が固い。


矢萩さんのTwitterがもう切なくて愛に満ちあふれていて泣いたよね……。

6歳から60年、時に離れた期間はあってもずっと隣で同じ夢を見ていた人がいなくなるって一体どういうことなのか、とてつもなくて想像もつかない。単に仲良しとかどうとか、もうそういうところを超えているよね。固くて太い繋がり。
ああ、良い笑顔だなあ。


どんな曲でも田中さんのドラムは素晴らしいのですが、皆が知ってるメジャー曲は自分が言うまでもないので、それ程でないものから一曲。

このイントロの正確なリズムと、一瞬消えて戻ってくるところがむちゃカッコいい。
ちなみにわたし、安全地帯で何が好きって、このハイトーンウィスパーボイスのコーラスがたまらなく好きです。さらさらと美しい。


この先、新たに「メンバー」としてドラムスを入れるのかな。
できれば「永久欠番」として固定でのメンバー入りはしないでほしい、とわがままなことを思うけれど、この先もずっと「安全地帯」を続けていくのならいつかはそうなってしまっても仕方がないのかな。きっと田中さんは笑って見守ってくれるのだろうけど。
もう一度あのキラッキラの笑顔が見たかったな……。
こころからご冥福をお祈りします。
 
 
 

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