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イヤホンについて-2

前回に続き、イヤホンについて書きたい。

家電量販店には大量の視聴可能なイヤホンがあり、とてもじゃないが、その全てを視聴する時間も気力も起きなかった。
なので、狙っていた価格帯のイヤホンを何種類か視聴した上で、イヤホンに詳しい店員さんを呼び出し、 MA750i に近いものを買いたい旨を伝え、オススメを聞いた。
幸運なことに、その店員さんは本当にイヤホンに詳しく、とても素晴らしいガイドをしてくれた。
ソニーとオーディオテクニカのいくつかのイヤホンが恐らく好みに合うだろうと言ってくれた。そして、言われるがままにいくつか視聴し、その目利きの正しさを確信した。

結論から言うと、僕はその店員さんが最初に勧めてくれたイヤホン(ソニー:MDR−XB75AP)を購入した(正確に言うと、残念ながら、在庫が切れていた為にアマゾンで購入した。後述します。)。

そのイヤホン(以下MDR)は僕が探していたMA750iと同じくらいの価格帯の半額以下の価格だ。なので、そんなに良くないだろうと思い、候補にも入れていなかった。
しかし、MDRはその価格帯であるにも関わらず、MA750iに勝るとも劣らぬ音質を持っていた。
この店員さんに尋ねなければ、僕がもし、大量のイヤホンの聴き比べをしてもMDRにはたどり着かず、結局MA750iをもう一度買っていたかもしれない。それはそれで間違ってはいないかもしれないが、新しいものとの出会いは嬉しいものである。

僕はこの店員さんに心より感謝し、MDRを買いたい旨を伝えたが、大変残念なことにその店に在庫がなく、取り寄せなければならなかった。

僕はこの店員さんがいる店で買えなかったことを悔い、また申し訳なく思ったが、良いイヤホンを見つけたらすぐにでも自分のものにして、音楽を聴き倒してやりたいという気持ちには抗えず、近くにあるもう一つの家電量販店に向かった。

しかし、そこで提示された価格は1500円程高く、値引きもしてもらえないので、結局翌日に届くアマゾンで買ってしまった。

もしかしたら、店員さんによってはMDR以上に自分の好みに合うイヤホンを勧めてくれるかもしれないと思い、二軒目の家電量販店でも店員さんに話を聞いたが、何度聞いても「個人の好みの問題だから」と言い、視聴はいくらしてもいいから全部聞いてみろと言われてしまった。

いちいち全部聴いていたら日が暮れてしまうし、きっと耳が麻痺して正常な判断もできなくなるだろう。僕は諦めて家に戻り、アマゾンでMDRを注文した。

しかし、今回のことでわかったのは、30000円を超えるような、僕にとっての高級イヤホンでさえ、好みに合わなければ、僕の好みに合う5000円のMDRよりも価値を感じられないということ。
ネットのレビューも参考にはなるが、結局のところ自分の耳で確かめないことには、あなたはきっと満足するイヤホンに出会えないだろう。この記事だってある種のレビューのようなものだ。参考にするだけの価値はあるかもしれないが、これだけを判断材料とするのは非常に危険だ。自分の判断基準を信じるべきである。

人の下す評価は盲信してはならないが、参考にはするべきだ。
僕は音楽の専門家ではあるが、オーディオマニアではなく、「音」そのものの専門家でもないから、的外れなことを言うかもしれない。
しかし、この記事を読んで少し興味を持ってくれた人に僕の考えを伝えるならば、僕のイヤホンの判断基準は、前の投稿にも書いた通り、「心地よいと感じる音量よりも少し大きな音で聴くと、音楽の全てをクリアーに聞き取ることができるイヤホン」が良いイヤホンである。


とにかく、今回の話で伝えたかった事は、良いイヤホンはきっと人生を豊かにする。今のイヤホンに満足いっていない人はMA750iかMDRをぜひ試してみてほしい。ただし、この情報に惑わされず、購入するときは自分の耳で確かめてから。

と言う事です。読んでくれてありがとう。

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