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最高の飲み物体験とは

飲み物を最高の状況で飲むために

こんにちは。最近スケボーを始めたまえだかおるです。
今回は、最高の飲み物体験について考えたいと思います。

私の自己紹介はこちらの記事をご覧下さい。

【はじめに】

私は、クラフトビールの醸造に携わっていますので、美味しいビールを作ろうと日々奮闘しています。
ですが、どんな飲み物にも、作り手によって生み出される美味しさには限度があると考えています。

パッケージになった瞬間の製品の持つ美味しさを100点とすると、そこから様々な要素を通過して、最終的に"飲む"に至ります。
その要素には加点も減点もあり、その変動をプラスに追求することが、最高の飲み物体験につながると思いました。

それ次第で、飲み物は120点にも200点にもなれます。

体験を左右する5つの要素

飲み物体験を左右する要素を、5つ出してみます。

【場所】

わかりやすく影響を及ぼす要素が、場所です。
つまりどこで飲むか。家、バー、公園、海、山、川など無限にありますが、トイレで飲んでおいしいはずがありませんね。

基本的にはその飲み物のイメージの場所、自分の好きな場所で飲むことで良い体験となります。

【五感情報】

私たちは普段から五感で感じながら、飲み物を飲んでいます。

視覚=色、形などの見た目
聴覚=炭酸の音、店内BGM、
嗅覚=香り
味覚=味のバランス
触覚=舌触り、粘度

人も飲み物も第一印象が大事。視覚は記憶と結びつきやすいので、非常に重要です。
飲みたくなる見た目とはどんなものでしょうか。
慣れ親しんだ見た目であること、暖色系であることなどは割と重要な気がします。

それぞれへのアプローチの方法はたくさんありますので、適切な組み合わせをすることで、飲み物体験は向上するでしょう。

【味のポテンシャル】

最高の飲み物体験ですから、味は大前提として飲めるものでなければいけません。

これに関しては、人の好みですので、提供側がどうこうできるものではありませんが、味が濃すぎたり、臭いがきついものは苦手な方が多い傾向にあります。
より多くの人に飲んでもらいたいのであればそれらを避け、多くの方に飲んでもらえる味にする必要があると思います。

その点で言うと、水=無味無臭が一般的に世界一美味しいとも言えますね。

【心の状態】

大失敗した後の食事で、「味がしない」とか言いますよね。
緊張や不安があれば味が落ちますし、飲み物に限らず全て良い体験とはなりません。

逆に、楽しい嬉しい気持ちであれば、多少のマイナスも打ち消すことができるでしょう。

成分や見た目で心の状態を上げられる飲み物もありますね。

【共有】

最後は、誰と飲むかということです。

その飲み物体験を1人でするのか、誰かとするのか、みんなとするのかで体験自体の質が変わります。

1人でリラックスしながら飲むのが好きな人や、誰かとワイワイ飲むのが好きな人など、人それぞれ共有したいかどうか、誰としたいのかは異なります。

好きな人と飲むものなら、なんでも最高ですよね。

最高の一例

【ビール】

リラックスできる家で、深夜に友達とゲームしながらのスタウト

場所は一番リラックスできる家で、少し薄暗い間接照明の部屋です。
炭酸の効きすぎない甘めのヘーゼルナッツスタウトと、おつまみのミックスナッツ。明日は休みなので気兼ねなく夜更かしできます。
冷蔵庫から出してゲームをしていれば自ずと温度も上がり、飲み頃になるでしょう。

いかがでしょうか。僕はこんなスタウトの飲み方が好きです。

【コーヒー】

近所のカフェ、テラスでモーニング
少し早起きした平日の朝に、少し早く家を出てみましょう。
近所の気になっていたカフェへ行き、テラスでモーニングセットを食べます。淹れたてコーヒーとサンドイッチを食べながら、いつもは見えない街の朝を発見したり。

なんかいいですよね。テイネイナクラシ。

【コーラ】

超疲労後のコーラ
部活でめちゃくちゃ疲れてもうくたくたヘロヘロの状態で、帰りに自販機で買うコーラ。

これが現状世界で一番美味しい飲み物です。
社会人では筋トレやサークルでもできそうですね。

飲食店側は何ができるか

【色々できる】

5つの要素的に考えてみると、飲食店は、"心の状態"、"共有"の部分は干渉できません。
つまり、場所や味を最大限工夫して、より良い体験ができるようにすることができます。

ガールズバーやマッスルバーなど、店員さんを工夫したり、店内をリラックスできる雰囲気にしたり。
自分の店でどういう体験をしてほしいか、出す飲み物をどう飲んでほしいのかを追求すれば良い店ができると考えています。

心の状態、共有には干渉できないと言いましたが、どんな状態でも楽しめるような工夫は必須です。
最高の食事で元気になってもらうのか、嫌なことがあったことを忘れられるようにするのか、店員さんと共有できるようにコミュニケーションのとりやすい店にするのかなど。

まあできることはたくさんあって、それらは飲食店では当たり前のことかと思います。
ただ、体験を追求していない店も多くあると思いますので、そこに勝機があると思います。

【僕のお店は】

数年後に開業予定の僕の店では、もちろんこれらを追求したいです。
現状の構想はクラフトビールを飲みながら、何かをする店。

  • 楽しくリラックスできる年末の実家みたいな店にしたいので、内装は暖色系。

  • 飲み物はこだわりのクラフトビール。グラスは何種類か用意して、ビールと合った提供方法。

  • 来てボードゲームで遊んだり、1人で本を読んだり、絵を描いたり。

とかなんとか。構想は膨らめるだけ膨らませます。
考えていてもどうせやってみたら問題は起きるので、考えすぎて動けなくならないように気をつけます。笑

まとめ

最高の飲み物体験をするには、考慮するべき点がいくつかあることをお伝えしました。
例は僕の個人的なもので、人それぞれの好みによります。

たまには、いつも飲んでいるビールを最高の体験に変えるべく、工夫してみても面白いと思います。

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