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インド一人旅#10(次なる都市へ)

色々あってガヤからバラナシへ私はランクが一番下の電車に乗車しなければいけなくなった。
搭乗時間は4時間も後だ。

問題は携帯とモバイルwi-fiの電池が残り少ないことだ。
どちらも無くては生きていけない。
とりあえず、充電しよう。

駅には充電ができる場所があった。
私は変換器を使い、充電を試みた。

しかし、使えない。
何度やっても使えない。
絶望だ。

これはヤバイと思い、コンセント周りにいた人に話しかけることにした。

幸いのことに充電をしていた人のコードを1つ貸してもらうことになった。

助かった。
これで充電が出来て、連絡手段が確保された。

私は携帯が盗まれないようにずっとその場にいなければいけなかった。
自然と横の少年と話すこととなった。

少年は16歳の高校生。
家族と家に帰るところらしい。
まだ16歳なのに英語が堪能で素晴らしい。

また、プログラミングも勉強し始めたらしく、いい家の子供なのだろうと思った。
彼は日本はとても先進国で、将来的に行ってみたいと言ってくれた。
とてもありがたい。
そして彼は先に電車が来るようでここで別れた。

私は日本の新幹線に当たる乗車券は持っていたが、特急券は持っていなかった。

乗車券のみで乗れる車両はインド人も忌み嫌う場所だそうだ。

私はSLに乗り込んだ。これは、乗車券のみで乗れる車両より一つ上のランクだ。

新幹線は出入り口と座席の空間が分かれている。
私はその出入り口のところにいた。

そこには他にも私と同じようにチケットがないインド人が多くいた。
なんとそこで先程駅で話していた少年と会ったのだ。
おそらくチケットがないらしい。
いい家の子供だと思っていたので、私と同じようなことを平気で行うことに驚いた。


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