小さな男の子から学んだ、優しさの形
みなさんこんにちは!
「やさしい柔道整復師」を目指しているかおるです。
最近職場である小さなお子さんとお話する機会がありました。
先に言っておきますが、このお子さんの好奇心レベルは、
「幼稚園界の大谷翔平選手」くらいのものでした。
お子さんと僕のやり取りを、ドキュメンタリー風にお届けします。
(以後お子様のことは好奇心が最強なので、「キング」と呼称。)
かおる「前来てくれた時から痛みどう?」
キング「あのね、前よりね痛くないの!」
かおる「よかったね!もう少しでお外で沢山遊べるね」
キング「うん!はやくおにごっこしたり、すなばで遊びたいの」
かおる「先生もキングのために頑張るからね」
キング「ねえ先生?」
かおる「うん?」
キング「どうしてぶつけたり、けんかしたりすると痛いの?」
かおる「 」
みなさんはどうお答えしますか??
患者様が病院、整骨院に来院される理由は
「痛み」と「不安」を解消するためだと思います。
僕ら医療従事者は処置だけすれば良いわけではない。
「不安」という気持ちに寄り添い、お手伝いしていきたい。
僕はそう思っています。
キングが今回聞いてくれた質問
なぜ痛みが起こるのか?なぜ痛いと不安になるのか?
この聞かれている状況ってすごく難易度が高く、すごく大切な瞬間だなと思いました。
キングくらいのお子さんの興味って、光の速さで移り変わりますよね(笑)
キング「あの花ってなんていうの?」
かおる「チューリップだよ」
キング「へー。あのねこの前なんとかレンジャーの青がね、かっこよかったたんだよ!」
このように(笑)
「実は痛みの伝導路には主に2つの求心性伝導路があって、自由神経終末が受容器になって伝えていて、Aδ線維とC線維が、、、、」
こんな答え方、
全然やさしくない。ただ知識を披露したいだけですよね。
キングが興味を示してくれた。
わからないからまた今度来てくれた時ね。とは答えられない。光の速さで興味が移り変わるから。その瞬間に答える必要があって、わかる言葉で伝える。
そして人は自分の経験したことは記憶に残りやすいので、このタイミングで伝えられることで、これからのキングの人生の経験の一つとして、追加される。
キングは人の痛みを理解する最初の一歩を踏み出せる。ひとにやさしくなれる。
かおる「痛みはね、身体が助けて~ってキングにお手紙を書いてくれてるんだよ。
キング「お手紙か~。僕ちゃんと受け取ったよ!!」
かおる「お手紙受け取ったから、お母さんと病院に伝えてくれたんだね!」
キング「うん!」
かおる「伝えてくれてありがとうね!」
キング「ミッキーってミッキーマウスっていうんだよ!」
かおる「、、、(笑)そうなんだ!」
僕はこれを「医療」だと思います。
商品の購入は、お金を支払えばすぐに等価交換でお金とお品物を交換します。スピード感でいうと早いですよね。
ただ、やさしさはスピードが遅いです。経験値、人との出会いによって、
「後から気づかせてもらえる」
そして伝わるだけではまだ未完成だと思います。
人からもらったやさしさを自分の出来る範囲で、自分以外の誰かに伝えていけるようになれるのが到達点だと思います。
キングはこれから多くのことを経験していくと思いますが、誰かの痛みに寄り添ってあげることが出来る、素敵なひとになってくれると信じています。
様々な答え方があり、間違った答えはありません。
自分に出来ること、自分が持っている言葉で、相手を思って一生懸命に伝えようとすることが大切だと思います。
口下手で沢山噛んでも、「やさしさは伝わります」
医療の根幹は結局
人と人とつながりです。
人とのつながりが、お互いのやさしさをきっかけに、広がっていくといいな。
こらからも「やさしい柔道整復師」になれるように頑張っていきます。
それではまた!!
「やさしい柔道整復師」 かおる
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