和牛オリンピックの裏側で

2022.10.6和牛オリンピックが開催された。
5年に一度和牛の日本一を決める和牛のオリンピック。和牛にとっての大一番だ。
しかし、この和牛オリンピック。オリンピックっと言うが暗黙の了解で出場制限が設けられている。
和牛オリンピックに出るための必要条件、それは全農の餌を購入し食べさせて、なおかつ一定の量の出荷をしていなければならないと言う出場制限だ。
家畜に使用する餌のメーカーは多種多様、商社系列では丸紅、伊藤忠、雪印と大手のメーカーがあり全農の餌を使わずトップブランドと評価されるブランド牛がいる中、全農の餌を食べた牛しかオリンピックに出られないと言う暗黙知での制限があり、もはやこれがオリンピックと言えるのか疑問である。
また抜け道として、一部全然の餌を使いオリンピック用の牛を育てると言う選択肢もあるにわある。しかし抜け道を使ってオリンピックに出ると言うのはどちらかと言うとスポーツマンシップにかけるのではないだろうか?
本来スポーツマンシップとは、一企業に忖度しどこかのスポーツメーカーの器具を使わなければ大会に参加出来ないなどの制限を設ける様なものではない。それを、メディアでも取り上げられるほどの大きなイベントで全農が取り仕切る中公然と行われて、内閣総理大臣賞まで出るのだからとんだ茶番としか言いようがない。
今や和牛は日本にとって唯一海外に対抗出来る日本の財産となりつつある、そんな時に利権にまみれたオリンピックが開催され、やはり日本でのオリンピックは利権や汚職にまみれたものなのかと思わされてしまう。
この国にまだ善意があるのなら、今回の和牛オリンピックにも光を当てて貰いたいと私は切に願う。

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