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朝一番の好きな作業

12月から始まったスイトピー農家さんでのお仕事。
わたしがハウスに行くことになった時は既に出荷が始まっている時期でした。
種まきは8月〜9月のようです。ここから見たかったなあ、、
セルボックスに昨年収穫した種を品種ごと蒔き、それぞれ畝に植えていくようです。

最初に教えてもらったことは花の切り前。切り前とは花を収穫する時の咲き具合のこと。
スイトピーの花の規格は付いている輪の数によって決まります。

写真の場合、花は下側から数えて5輪。
付いている花の数によって4P、3P、2Pと分けられ、茎の長さや花の大きさによって2L、L、M、Sとなるようです。
花切りの際難しかったのは、”2輪半”という切り前の”半”の部分、、
半って半分開いてるってこと、、?と思っていましたが、蕾が90度以上上がっている状態だそうです。花の咲き具合は3輪目を見ること。上の写真の下から3輪目は、うーん、もうちょっとかなあ、、という具合(はっきりせずすみません)
気温が高くなるとすぐ花が咲いてしまうスイトピーは、朝の花切り時はまだだなあという花も昼には咲いてしまいます。作業人数の多いハウスでは繁忙期などは朝・昼2回で花切りが出来るようですが、花切り後の出荷準備や株の手入れなど作業はたくさん残っているので朝のうちに見極めて花を摘んでいきます。

スイトピーはマメ科の植物で、茎も葉も蔓も柔らかいので花切りといっても鋏は使わず手で収穫します。茎の根本をポキッと折る感じ。
手袋をつけての作業ですが、園芸用だと生地が厚くて花が傷つくのでビニールの薄い手袋をつけます。ちょっとでも引っかかると花に傷が付いてしまう、スイトピーはとても繊細な花なのです。
束にしたスイトピーを規格ごとに束ねて、バケツに1時間程浸けます。その後出荷用に束ね直すのですが、その花束というのが市場に送られてくる箱に入っている1束50本の綺麗な扇型の束です。仲卸にいた頃、花の分荷の時に初めて見て、すごく綺麗に揃った束だなあとびっくりしました。わたしはその花束作業はしていないのでどのように束になっていくのか詳しくは分からずです。作業は写真でしか見たことがないですが職人技だなあと思いました。気になる〜〜〜

朝のハウスに咲いている満開のスイトピーたちを見るのがすごく好きでした。
甘い優しい香りがふわっと広がるハウス、朝の光でキラキラしている花たちを(すぐ摘んでしまうんだけど、、)一番に見ることが出来てとても贅沢だなって思いました。”土に咲いた状態の花が一番綺麗”だとある方から聞いたことがあります。本当にその状態を見ることが出来ました。これから市場に向かって、花屋さんのところに連れて帰ってもらって、たくさんの人の手に届いていく花たち。手に取った人たちがほっと柔らかい気持ちになってくれたらいいなあ。

次は手入れ編、続く、、

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