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岡山とスイトピー

”春の花”として思いつくもの。
ラナンキュラス、チューリップ、ヒヤシンス、アネモネ、水仙、、

花市場の仲卸で働いていたときは、花の移り変わりで季節の変化を感じていました。あの花が入ってくるからそろそろ暖かく(寒く)なるなあとか。。春は四季の中でも華やかで明るい花が多く感じます。品種も改良されて、お洒落で珍しいものもどんどん増えています。
今年、わたしにとっての”春の花”はスイトピーでした。
仲卸、アトリエ、いろんな形で花の仕事に携わってきましたが、去年の秋に地元の岡山に戻り、スイトピー農家さんでワンシーズンお手伝いをさせていただきました。

仲卸で働くまで岡山でスイトピーが生産されていることを知らなくて、しかも全国屈指の産地だということも知らなくて、市場にも限られた時期にしか出てこない(春咲き、夏咲き、冬咲きなどありますが)、知らないことだらけのスイトピーを今回の経験からちょっとでも詳しくなれたら良いなと思いました。
花農家さんの仕事を体験してみたいと思ったことも理由のひとつです。
それと、地元で育てられてる花を知るって良い機会だなと思って。

農家さんでの経験を残しておきたくて、学んだことや感じたことをnoteに書いてみます。

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↑満開だった3月のある朝。ハウスは甘くて優しい香りでいっぱい!

スイトピーは名前の通り(Sweet Pea)甘い香りのするマメ科の花です。ひらりとした花弁が本当に可愛い。
スイトピーの花言葉は「門出」「別離」「優しい思い出」など。花が出回る3月〜4月の旅立ちの季節に合った花言葉のようです。

岡山のスイトピー生産地は倉敷市船穂町。
岡山は”晴れの国”と言われるように温暖で冬の日照時間も長く、気候災害の影響も少ないので施設栽培に適していて、生育に適した環境の中で育つスイトピーは丈夫で日持ちがするため、安定した生産に繋がっているようです。
船穂町ではマスカット農家も多く、当初は副収入を得る手段として育てられていたスイトピーでしたが、次第に専業化が進んできたそうです。
また、新規就農制度(就農を希望する産地で行う2段階の研修、地域が一体となって支援をする)を利用することでスイトピー農家として就農された方もいます。JAを通して出荷し、産地ブランドとして販売されることで生産者は販路を心配することなく生産が出来るなど、サポート体制も整っているようです。
花農家をやってみよう!と思っても、どこの土地で何を作るのか、ハウスや機材はどう調達するのか、自分たちの住居はどう探そうか、、と準備することは山ほどあります。岡山の船穂も就農制度や地域と連携したサポートがしっかりしている心強い地域なんだと初めて知りました。

わたしが実際ハウスでお手伝いを始めたのは12月の初め、すでに出荷は始まっている花切りの時期からです。
花切りや手入れなどは次に書こうかなと思います。。続く。。

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