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血となり肉となるための、UTMF出場

実はわたしは、ランナーとしてトレイルを走ることは、そんなに好きじゃない。
(もちろん好きなんだけど)

もともとマラソンを走り始めたのも、箱根駅伝が好きで、駅伝選手の気持ちになってみたい、という理由で走り始めたし、趣味特技が裏方しかない(他に特技がまるでない…)私は、トレイルの"サポート"というレースへの参加の仕方に惹かれて、トレイルランニングの世界に足を踏み入れた。

あくまでサポートがしたい、サポート活動ありきなトレイルランナーな私が、気がついたらITRAポイントが溜まり、半ばなんとなくエントリーしてしまったUTMF。
正直、エントリー前も後も、かなり迷いがあった。
日本のトレイルランニングにおいて最大の祭典的なUTMF、
サポートのおもしろさを教わった大切な舞台でもあるUTMF。
UTMFこそサポートに邁進するべきなのでは?、
別に自分が選手として出る必要はないのでは?
サポートに行くべきなのか、選手として出たほうが良いのか、なかなか自分自身が納得できる答えが出ず、決めきれない自分がいた。

"トレイルランニング"にまったく興味がなかった私が、2018年、たまたま再放送していた
「激走!モンブラン」を観て、鏑木さんのサポートをしていた三浦務さんに憧れ、そしてUTMBに憧れ、自分もロングレースを旅する選手の気持ちを味わってみたいという想いから、一度もトレイルのレースを走ったことがないまま、信越五岳110kmに無謀にもエントリー。制限時間1分8秒前になんとかゴールをして、何度かいろいろな方のサポートをさせてもらい、気がついたらUTMFに選手としてエントリーしていた。

試走の計画を立てたり、セミナーに参加してみたりしても、まだハッキリと想いがまとまらず、自問自答の日々。

ジョギングをしながらUTMBのテーマ曲を聴いていた時、ふと急に、ひらめいた。

「苦しく厳しい、100mileを身をもって経験することが、自らの血となり肉となり、これからサポートをしていくなかでの深みになる。それこそ、2020年のUTMFに私が出場する意味だ!」

去年のサポートで、
かけられなかった言葉、
渡せなかったモノたち。

UTMFで血となり肉となる経験をして、
あの時かけられなかった言葉を、
100mileを旅するなかで、見つけ出したい。

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