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【死と再生】フリーメイソン秘儀と古代諏訪信仰

モーツァルト『魔笛』から、ひさしぶりにフリーメイソン関連のことに目を通していて、あ!と思う類似性に気づいたので急いでメモしておく。

出典はこちらの
秘儀伝授における死の象徴性 ――モーツァルトの『魔笛』をめぐって――
(東京大学グローバルCOEプログラムのプロジェクト・深沢克己氏による一文)

ヒラム・アビフはソロモン王の神殿建設を指揮し た「職人の頭」であるが、旧約聖書の記述にはな い異説として、この人物が悪しき職人仲間から殺 害されたという伝説が創出され、その遺体を抱き 上げる動作を親方への昇位の象徴としたのである。 この儀礼の創造は、友愛団に死の観念を導入する と同時に、「失われた言葉」の探究という秘教的傾 向に出発点をあたえたと考えられる。

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/pdf/NL28j.pdf

上記「失われた言葉」の探求、というのが今後の来たる世界、我々が早出していく世界の最大のカギであるが、その件はまた改めて。


注目したのはこちらの箇所

もうひとつの重要な要素は、徒弟の加入儀礼に 先立つ「省察の小部屋」の導入であり、加入志願 者はまず暗黒の小部屋に閉じこもり、精神純化の ために瞑想を命じられる。小部屋の内部には髑髏 や骸骨が描かれ、「汝もし好奇心により来たるなら ば、ここより立ち去れ」などの箴言が記される。 志願者はそこで俗人としての死を確認する「哲学 的遺書」に署名したのち、目隠しをされて集会所 に入室し、暗闇から光明への劇的な体験を味わう ことになる。この制度はおそらく18世紀中葉以降 に導入され、「土の試練」に関するヘルメス学と錬 金術思想の影響下に成立したといわれる。それに 対応して、加入儀礼にはやがて水と火の試練が導 入され、空気(風)の暗示とともに、自然四元素 の試練が完成される。

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/pdf/NL28j.pdf

これはまさに古代諏訪信仰、前宮で行われていた御室神事(大祝、おこうさま)と同じではないか。

死と再生、4元素(あるいは5元素)。


ここで言うメイソンについては、昨今の陰謀論ブームで語られる闇の支配者層云々ということとはまた別なので、これぐれも誤解なきよう。


メモなので、ここまでとする。

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