コンピレーションアルバムの一員として
さて、みなさんご存知の通り!ご存知の通り!!!
私はあんまりイベントに参加しないキャラを貫いてるんですよね。コラボしかり、投稿祭しかり。
それよりもまずは自分の世界をしっかり構築したいと思っていて。なにしろ動画コンテンツから撤退した身としてはなおさら参加しづらいし。
そんな私が初めて!コンピレーションアルバムに参加させていただいたわけなんですよ。
Take-hiさん主催の『LIVING DEAD PUNKS』というアルバムです。
ボカロ!パンク!コンピ!
ということで、数名の有志のボカロPさんたちがこぞってパンク系の曲を作ってアルバムにしたためると。そんな企画です。
最初に公募があったのは4月ごろで、こちらからハイッ!と挙手させていただき、そこからじりじりジワジワ〜っと作って今に至ります。
なんでこんなイベント事があるたびに斜に構える私がすんなり参加したい!と思えたのかというと……
コンセプトに惹かれたからなんですよね。
こちらのアルバム、得られた収益は全て能登半島地震の復興支援金として寄付されるそうなんです。チャリティーアルバムとしての側面もあるわけなんです。
この辺は少し私の考え方と今回のコンセプトがリンクしている部分かもしれませんが……
私は別に音楽でお金持ちになってやろう!なんて考えてないんですよね。
ただ、
・知的著作物には対価を設けるべき
・無料は愛されない
この2点が信条としてあって、私の作品は常に課金領域で展開しています。
それで少し前に、なんで自分は音楽をやっているんだろう……って、ふと考えたときがあって。
私が得た収益なんて全部寄付しちゃえばいいんじゃないか、と思い立ったんです。
その方が理に適ってるし、スマートだし、楽になれる気がして。
もう数字に振り回されるのがウンザリきてたんです。
結局今は収益の使い道については保留していますが(配信手数料とかいろいろあって、まずはそれをペイできなきゃだし、他に叶えたいこともあって)。
それでも、がめついようでその実は模索を繰り返してきました。
話を戻しますと、この企画が「売上はみんなで山分けね!」だとここまで惹かれてなかったと思うんですよね。
ただの自己実現で終わりたくない。
社会の中の一要素としての音楽でありたい。
そんな私のもやもやに差し込む一筋の光のような、そんな企画でした。
で、配信がスタートして、私自身もiTunesで購入して聴いてみたんです。
そしたら最初の感想が「みんなテンポ速っ!!!」でした(笑)。
ある程度は予想してたんですよね。だってもうアルバムのタイトルにパンクって入ってるし!
それで自分はあえてハズしていこうと思って、16ビート主体の曲にしてみました。ほんとほんと!
あと、どのPさんも個性が豊かですよね。
いろんなアプローチがあるなぁと思って聴いていました。
あまりにも完成度が高い曲って、どこかスルッと耳の中を抜けていってしまうきらいがあるのですが、こちらのアルバムは作曲者もボーカルもコロコロ変わるし、いい意味でデコボコしてるんですよ。
そのおかげか、二周ぐらい聴くともう何曲か口ずさめてしまう。
しかしながらパンクという共通項を誰もが持っていて、破綻していない。
こういう素敵な企画、他にあります?
あと、なんと言いますか……
自然と指が伸びるアルバムですよね。
これは主観で申し訳ないんですけど、多分『買ったから』という体験が一役買っているんじゃないかなと。
こちらはまだサブスクでは配信されておらず、iTunesでダウンロード購入したんですが、音楽を買うって久々にやりました。
サブスク、私の場合はSpotifyで普段音楽を聴いているのですが、なんか「聴かなきゃ!」って焦りがあるんですよ。
せっかく毎月定額払ってるんだからもったいない!って、変なプレッシャーがあるんです。
で、きれいに整ったトレンドの曲を聴いて、過去の名盤をおさえて……少数のアーティストを聴き続けちゃもったいない!!少しでも血肉にしなきゃもったいない!!いつの間にかそんな聴き方になっていました。
それにひきかえ、今回購入したこちらのアルバムはそういうプレッシャーがないんですよ。
もちろん自分の曲が入ってるからっていう補正もあるのかもしれないですけど。
「せっかく買ったし、聴こう」
「私が払ったお金は寄付されている」
この2つが潜在的に頭の中にある状態が続くので、清々しくて全く嫌じゃないんです。
ちょっと話が逸れるんですけど、私はSwitchを持ってまして。
あれ、バーチャルコンソールで好きなだけ昔のゲームを遊べるんです。
しかもどこでもセーブできて、どんな場面からでもやり直しができるんです。
そんな夢のような環境が広がっているにもかかわらず、不思議と食指が伸びないんですよ。
ひとつひとつのゲームに思い入れがないといいますか。買って帰るっていうストーリー性もそのゲームの一要素なんじゃないかと思ったほどです。
その経験を経ていないのにいきなり目の前にズラッと並べられても……なんというか、食べる前からお腹いっぱいになっちゃってる。
飽食気味だった私、いや私たちにぴったりの作品だなぁと全体を通して感じました。
今後サブスクで配信される予定があるのかもしれませんが、少なくとも私の印象はそんな感じです。
ネット音楽の界隈に風が吹いたなぁと、素直にそう感じます。
そんなアルバム『LIVING DEAD PUNKS』のリンクはこちら↓
私はsideBの『Popping Shower』という曲で参加しています。例のアイス屋さんの人気のアレです。
16ビートのノリが感じられる曲にしてみよう!と思いまして、そんな感じで仕上げてみました。
あと、夏を感じられるような世界観を意識しています。
私の曲を聴いてほしい!というのはもちろんあるのですが、ぜひ2枚ともダウンロードして最初から最後まで聴いてもらいたいです。
最後になりますが……
改めて、こんな素敵な企画を発案してくださったTake-hiさんに感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございます!編集お疲れ様でした!
他の参加者のみなさんも、すでにダウンロードしてお聴きくださっているリスナーのみなさんも。
ありがとうございます!
もう夏も終わりですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!!
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↑今回ちょっと話しましたサブスクについてのお話しです。なんだかんだSpotifyは使い勝手がいいです。
↑かおりPってYouTubeやってないんだ……って引き返す前にどうぞ(笑)。
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こちらのリンクから私の曲が聴けます。
やっぱりクリエイターを名乗るからには作品に興味をもってもらえるのが一番嬉しいので、ぜひ聴いてもらいたいです!!↓↓