見出し画像

最近好きなポークヒレ肉

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

一昨日、昨日とアフリカからの熱風「シロッコ」が吹きまくり、気温がどんどん上昇し、パレルモ市内で39度に達しました。 5月でこの気温は記録だそうです。 そりゃそうでしょう、毎年この時期その気温では体が持ちませんよ。

通常3日続くシロッコですが今回は2日で立ち去ってくれ、3日目の今日は昨日と比べて10度以上気温が下がり、風もなく、穏やか。 ふー、良かった。窓ガラスとかベランダとか、シロッコと一緒に運ばれてくる砂埃でドロドロですけどね。

話は変わりますが、私は最近豚ヒレ肉が好き。 子供の頃好きな肉の順位はチキン→ビーフ→ポークの順でした。 特に母の作ってくれた鳥の手羽先の煮物が大好物で、あるだけ全部平らげるほど。 20代の大人になってからはチキンとビーフの順位が入れ替わりました。 アメリカのステーキハウスでメニューにチキンやポークもあったけれど、「ここでチキンとか食べる人がいるのだろうか? ステーキハウスなんだからビーフでしょう」と思っていたし、仲間とそんな話をしながら400g位ある肉の塊にナイフを入れていました。

つまり、私の中ではポークはいつも最下位だったのです。 だからと言って決して嫌いなわけではありません。 豚汁も酢豚もとんかつも好きです。

仔牛肉、子羊肉の立ち位置もあるのですが、日本で一般的に食べられるのはこの3種類なので、ランキングには入っていません。

そんな私ですが、何故か最近ポークが好き。 特にヒレ部位が。 そして近所の肉屋でも必ずしも手に入るわけでもないのです。

イタリアの肉屋さん、肉はケースの中に塊で並べられています。 ヒレ肉ももちろん塊1本そのままで、頼めば切ってくれるし半分購入することも可能。私は丸ごと買うこともあります、ふたり暮らしなのにね。 

牛ヒレは勿論レアで食べますが、豚ヒレの場合はそうはいかない。 きちんと仲間で火を通さないといけないわけで、そうするとどうもパサパサしてしまう・・・ような気がしていた、というかそう思い込んでいたのかも。

所が実際はそうでもなかった。 

画像1

これは本当に塩をしてただ焼いただけ。 厚みは2cm、塩だけで美味しいものだと実感。

画像2

ある日はキノコソースで。 肉を焼いた後のフライパンを使用、キノコと白ワインで作りました。

画像3

これはレモンソース、小麦粉をまぶしてから焼いて、白ワインとレモン汁、最後にバターをひとかけら落とします。

何となくビーフよりも優しい? 食べた後お腹にどっしりとした感じがないのです。

ビーフを焼くときよりも火を弱く、仲間でじっくりと火を通せばパサパサにもならない。 これだけ長い間生きてきて、今頃ポークに目覚めるとは! 

実は帰国中、外では豚肉をまず食べないんです。しゃぶしゃぶも生姜焼きも遠慮します。 何故ならものすごく脂の部分が多いから。 ペラペラ薄切り肉の脂をお箸で取り除くのは無理。 何度か失敗して、「そうか、こういう物なんだ」と学習して、それからは頼まない。 私は肉の脂が好きではないので。

だから断然ヒレ肉です。

今度挑戦してみたい料理はこれ、

画像4

毎年パリへ行ったら必ず足を運ぶお店の一品、ポークのマスタードクリームソース。 確かそんな名前が付いていたはず。 何度か食べているし、多分それに近い物は実現出来ると思うので、次にヒレ肉手に入ったらやってみます。 丸ごと焼いて、切って、ソースを上からかける感じかなぁ。

どちらかと言うと冬の料理ですね、これからの季節には向かないのだけど。でも今やらないと又作るのを忘れてしまいそう(笑)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?