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羊がやってきた

石徹白洋品店に、念願の羊がやってきました。(写真はあやのちゃん。ありがとう!)

1年ほど前に、岐阜の白川町にある宮本牧場さんにお邪魔して、羊を見に行きました。

石徹白から2時間半程度。なかなかの道のりですが、羊を見られるなら!と思い、スタッフとともに行き、広々とした牧草地でのんびりと暮らす羊さんたちに出会い、うちにもぜひお迎えしたいと思ったのです。

宮本牧場さんを知ったのは、3年ほど前にそこの糸をニット製品のために使わせてもらったことが始まりです。

石徹白は冬はマイナス15度程度にもなる寒冷地。温かく過ごすためにもウールの製品作りをしたいと考えていました。

お隣の愛知県は毛織物の産地でとても上質なウール地が手に入るのですが、ロットが大きすぎたり、基本的には化学染料のものがほとんどで完璧に満足できるものがなかなか見当たりませんでした(今はいいご縁があって、ナチュラルカラーのウールをオリジナル開発して使わせてもらっていますが!)。

そんな時、岐阜に羊牧場があると聞き、かつ、そこの羊さんの紡績糸を販売しているという話を知り、興奮しました。

同じ岐阜県の羊さんの毛でもしかして何かできるのでは!!!とワクワクしたのを今でもよく覚えています。

そして、その糸を仕入れさせてもらって、オーダー限定の手編みニット製品を開発したのです。

それからというもの、私の羊熱は上がる一方です。石徹白の人からは、戦後に羊を飼って、自分たちで毛刈りをして、セーターを編んでいたという話も聞きました。寒いところだし、服が不足していた時代に、牛や馬と同様に家畜として飼っていたのですね。

・・・つまり、石徹白で羊を飼うことができるのでは!しかも、毛刈りして糸を紡ぐこともできるのでは!ウールのものって身の回りにたくさんあるけど、それがどうやって羊さんから服になるか知らないけど、それを実践したら学びながら毛をいただくことができる!

そんなアイディアが湧いてきてしまい、宮本牧場さんに、子羊が生まれたら譲ってください!とすぐにお願いしました。

そしてやってきたのは、コリデールの男の子、生後4ヶ月。


子供達3人とともに2時間半の道のりを出かけて行って、大きな(いや、この子にとってはちょっと小さかった・・・)ダンボールに入れて、連れて帰ってきました。

ドナドナのように・・・・笑

1頭の羊さんでうちの製品のウールの糸を自給するなんて到底できないので、まずは、1頭の羊さんを飼ってみて、そこからどのように毛を使えるまでになるのかを学んでいくための羊さんです。服作りの背景を学んでいく中で、とても大切な存在になると思っています。

すでにヤギのアルがいるので、仲良くしてくれるといいなと思っています。どうなるかな〜。

とにかく羊さんはふわふわしていて可愛らしいです。見ているだけで愛着が湧くような可愛らしさです(まだ子供だから余計に愛しい、というのもありますが)。

3人の子供達と、そして私も含めて、スタッフも皆、すでに羊さんにデレデレ。笑
一つずつ、やりたかったことを実現していくことが嬉しくもあり、ありがたいことでもあり。

ヤギと羊との生活が始まります。楽しみ楽しみ!





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