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AI × 情緒 = 新時代の絵本づくり

〜Midjourney奮闘記と、大人のための"情緒"再発見〜

こんにちは、SWC(Sloth with Creators)コミュニティメンバーのKaoriです。
noteデビューの今回は、私が最近ハマっているAIを使った絵本づくりについてお話しします。

テーマは"情緒"。

最新のAI技術と人間の感性をミックスして、新しい表現方法を探っています。その過程で気づいた"大人の情緒"の大切さ、そしてAIとの試行錯誤から生まれる驚きと発見。

このプロジェクトを通して見えてきた、テクノロジー時代の創作の可能性と、忘れかけていた感性の大切さについて綴っていきます。

AIと一緒に絵本を作る、ちょっと変わった旅。興味のある方、一緒に覗いてみませんか?


1.プロジェクトの背景:なぜ"情緒"なのか


数学者・岡潔の言葉に出会ったことがきっかけでした。
彼の代表作「春宵十話」の中で、次のように語っています。

「美が実在するというのは嘘で、本当は美などはないのです。情緒があって美が外に出るのであって、外に美があって情緒を受けるのではないのです」

この言葉に強く惹かれ、子どもだけでなく大人にこそ伝えたいメッセージだと感じました。目の前にどれだけ美しい世界が広がっていたとしても、それを美しいと感じる心がなければ、何も見えないし何も感じない。それはあまりにも、もったいないことです。

日々の生活の中で、わたしたちは忙しさやストレスに追われ、美しいものを見逃しがちです。しかし、情緒を持って周りを見つめ直すことで、日常の中に隠れている小さな美しさを見つけることができます。この視点を持つことで、わたしたちの生活はより豊かで彩りに満ちたものになるでしょう。

そこで、AIを活用しながら、情緒をテーマにした絵本制作を始めることにしました。

2.AI時代の絵本制作:4ステップの制作フロー

絵本を制作するにあたって、Udemyの「AI絵本の作り方マスターコース」を参考に、以下の流れで制作を進めています。https://www.udemy.com/share/10b5f23@zy95SlQscZ4tKwZrizDd2gNfMeH9CwV3fkwTn2WK6Apkw4ziUgavBXBN9Sfh41Dx2Q==/

① ChatGPT:ストーリー作成
② Midjourney:画像生成
③ Canva:レイアウト調整
④ Kindle:電子出版と紙の書籍化

まずは①ChatGPTと相談しながらストーリーを作っていきます。コンセプトである「情緒」をベースに、キャラクターやシーンを大まかに作り上げていきます。こちらは比較的すぐに出来上がりました。

現在の課題は②Midjourneyでの画像生成です。これには予想以上の時間と労力を費やしています。理想とする絵がなかなか生成されないため、ChatGPTやMidjourney専用GPTを活用し、最適なコマンドを模索中です。現在は①ストーリー作成と②画像生成を行き来しながら、少しずつ前に進んでいます。

AIでの画像生成には無限のパターンがあり、その可能性の広さに圧倒されます。「ここをもう少しこうすれば...」と考え始めると、まさに沼にはまったかのように抜け出せなくなります。この魅力的な「AI生成の沼」に溺れてしまわないよう、以下の対策を立てました。

3.見えてきた課題と解決策


【課題】
• 背景とキャラクターを同時に生成するのが難しい
• 全シーンを同じタッチで作成するのに時間がかかる

【解決策(仮)】
• 背景とキャラクターを別々に作成し、後から合成
• 生成画像を参考に、自分で絵を描く

解決策の具体的なアプローチは次のとおりです。

①背景とキャラクターの分離生成


• 背景のみのプロンプトを作成し、理想的な背景を生成
• キャラクターのポーズや表情に特化したプロンプトで、個別に生成
• プロクリエイトを使用して合成
• 合成後、全体の調和を整えるため微調整を加える

②手描きとAI生成の併用

• AI生成画像をベースとして参考にする
• 自分で描くことで、一貫したスタイルと表現を維持
• 特に表情や細かい動きなど、キャラクターの個性を出す部分は手描きに注力
• 背景の複雑な部分はAI生成を活用し、時間を節約

現時点ではこのような事を考えています。今後の進捗具合によって適宜変更するかもしれませんが、より良い方法を模索していくつもりです。

4.制作を通して気づいた自分自身


この絵本制作プロジェクトを進める中で、自分自身の作業スタイルや創作における特徴について、新たな発見がありました。まず、わたしは短期集中型の作業スタイルに適していることがわかりました。長期的なプロジェクトよりも、1ヶ月、あるいは2週間程度の集中的な期間で取り組むことで、最も効率的かつ創造的な成果を上げられると感じています。この自覚は、今後のプロジェクト計画や時間管理に大きく役立つはずです。

また、創作における自分のこだわりポイントも明確になってきました。特に重視しているのは、第一に色彩です。色の選択や組み合わせが、作品全体の印象を大きく左右すると感じています。次に絵全体のタッチです。統一感のあるスタイルを維持しつつ、各シーンの雰囲気を適切に表現することを心がけたいと思っています。これらの自己認識は、単に今回の絵本制作だけでなく、今後の創作活動全般において貴重な指針となるでしょう。自分の強みと限界を理解することで、より効果的な制作プロセスを構築し、質の高い作品を生み出すことができると期待しています。

5.これからの展望:共同制作の可能性


将来的には、自分とは異なるタイプの人との共同制作にも挑戦してみたいです。

求めるパートナー像:
• 長期的にじっくり取り組める方
• 戦略を練るのが得意な方
• 周りをうまくまとめられる方

つまり、わたしとは真逆のタイプの方(笑)SWCには、そんな方がたくさんいらっしゃると思います。機会があればぜひ一緒に創作しましょう!

6.あなたの"心のアンテナ"は、今も敏感に反応していますか?

最後に、皆さんに問いかけたいと思います。

• あなたの"心のアンテナ"は、今も敏感に反応していますか?
• 最近、心が動いた瞬間はありましたか?

日常の何気ない瞬間にも、美しさや豊かさは潜んでいます。それらを見つけ、感じる感性を、一緒に大切にしていきましょう。

7.おわりに


AI技術と人間の感性の融合。それは新しい表現の可能性を広げるだけでなく、私たち自身の内なる感性を呼び覚ます機会にもなり得ます。

このプロジェクトを通じて、テクノロジーの進化と共に、人間らしさや感性の大切さを再認識できればと思います。

皆さんも、自分なりのペースで新しいことに挑戦し、創作の喜びを味わってみませんか?

一緒に、AI時代の新しい表現に挑戦していきましょう!

#AI絵本 #Midjourney #情緒 #創作 #SWC

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