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美術検定4級合格のための勉強法

ついに!
美術検定4級に合格することができました!

美術検定 4級 合格認定証 のコピー

なので、これまで勉強してきたことをまとめてみたいと思います。



使ったテキスト

やったのは、主に公式テキスト2冊です。

・『この絵、誰の絵?』
・『美術検定4級問題集』(2021年発行)


『この絵、誰の絵?』は、絵を見て誰のなんという作品かを言えるようになりたかったのと、カラー写真が欲しかったので、購入。


『美術検定4級問題集』は、資格試験は過去問や公式問題集が基本なので、迷いなく購入。


これ以外には、3級の公式テキストである『改訂版 西洋・日本美術史の基本』を参照しました。

このテキストは4級受験のために買ったというよりも、最初に3級を受験しようとしたときに購入しました。

いきなり3級は私には難易度が高すぎて、結局4級を受験することにしたのですが、『改訂版 西洋・日本美術史の基本』は美術史の全体的な流れがわかるし、カラー図版も豊富なので役に立ちました。

ただ、なかなかお高い本ではあるので(美術本は専門書だし、質の高いカラー図版がつくので高価笑)、美術系サイトでサクッとおさらいするのもおすすめです。


こちらの「ART FANS」というサイトでは、西洋美術史は原始〜近代美術まで、日本美術史は中世入るところくらいまで、わかりやすく各時代の美術の特徴がまとめられています!


勉強したこと

勉強時間などの計画は、以前の記事「美術検定4級の勉強でやること」に毎日1日2時間なんて書いたのですが、結果的にはそれほど勉強時間は確保できませんでした。

ちょこちょこ空いた時間に、

・『この絵、誰の絵?』を見て作者と作品名を確認して解説を読む
・『改訂版 西洋・日本美術史の基本』の冒頭のカラー年表をぱらぱら見る

机につけるときには、

・『美術検定4級問題集』を解く

というのを、2〜3日に1回やる程度のことを1ヶ月間くらい続けました。

ノートまとめは早々に挫折。
問題集を解いたあとには、間違えたところのポイントだけメモする程度でした。


私的勉強のコツ

全員にバッチリ合うかどうかはわからないのですが、私が勉強するときに気をつけていたことを書いてみます。


1)まずは流れを把握する

西洋美術史、日本美術史、それぞれも美術史の流れをおおまかに把握します。

日本美術史は、日本の歴史の流れをざっくり押さえるかんじでOKです。
4級ではそれほど細かい話はでてこないので、

先史(縄文、弥生、古墳時代くらいまで)
古代
中世
近世(安土桃山)
近世(江戸)
近代現代

くらいのくくりで、ざっくりと代表的な作品をチェックしておくとよいでしょう。

日本美術史は日本人である私たちにはなじみがあるので、「なんとなく知ってる」という記憶を補強してあげると、比較的すっと頭に入ってくるかなと思います。試験は4択なので、厳密に覚えていなくても解けますからね。


西洋美術史は、少しコツがいるかなと思います。
個人的な感覚ですが、西洋美術史の場合、美術史として大きな流れやくくりがあります。

古代
中世(ロマネスク・ゴシック)
ルネサンス
バロック・ロココ
近代(印象派など)
20世期〜現代

といったかんじです。

個人的な事情として、高校時代に世界史を選択してなかったので世界史の知識がほとんどないというビハインドがあるのですが、細かい各国史がわからなくても、美術史のおおまかな流れを掴んでおけば、大きな問題はありませんでした。

逆に、世界史の細かいところに囚われてしまうと、美術史としての大きな流れが見えなくなってしまうので、注意が必要です。


2)時代、国、人、作品名を一致させる

大まかな時代の流れがわかったら、それぞれの時代の人物や作品を把握していきます。

西洋美術史の場合は、どこの国を中心に活躍している人なのかも確認しておきます。南と北で作風が違っていたりするし、試験でも中心に活動した国を問われたりもするので、チェックしておきましょう。


3)問題集を解く

何はともあれ問題集。
問題を解く練習になるとともに、記憶を定着させるのにも効果的です。
間違えたところはメモって復習します。

ポイントは、1回で覚えようとするのではなく、何回も繰り返して刷り込むように身につけること。だんだんと顔なじみになっていきましょう。


美術検定4級を受験してみて

「この人知ってる!」という人が増えてきました。
テキストを見ているときもそうだし、美術館に行ったときにも。
知ってると、さらに見たくなるんですよね。
そんな相乗効果がありました。


おまけ:美術館に行ってみるのもたのしいよ

あくまで副教材的に、ですが、美術館に行って実物を見てみるのもたのしいと思います。

私が好きな東京丸の内にある三菱一号館美術館には、印象派などの作品がたくさんあります。
印象派あたりから人物が増えてきてわけわからなくなりがちですが、実物をみると記憶に残りやすくなります。

あとは、テレビとか。
NHKの「日曜美術館」やテレビ東京系「新美の巨人たち」などでわかりやすく解説してくれます。ストーリーや背景とともに覚えると、つながりも理解しやすくなります。


まとめ

美術検定4級の勉強をすることで、「この人知ってる!」「この作品知ってる!」というのが増えてきました。

それは、テキストを見ているときもそうだし、美術館に行ったときにもそうです。知ってると、さらに見たくなるんですよね。そんな相乗効果がありました。

また、私は3級受験に挫折して4級を受験したのですが、結果的に4級を受けてよかったと思います。

4級では有名な作品を網羅できるので、美術館でも同じ作者の作品に遭遇することができたり、作品解説が少しわかるようになったりします。
いつでも受験できるし、少し勉強するだけで合格できるので、それほど気負わず受験できるのも魅力です。

ちょっと美術の知識をつけてみたいな、という方は受験を検討してみてはいかがでしょうか?


P.S.
4級に合格した方やスキップして次の3級に挑戦したい方はこちらもどうぞ


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