文学フリマの振り返り〜出店者視点・当日編
こんにちは。
文学フリマ東京38に初めてつくった本『週末ちょっくらアートさんぽへ』をもって初出店したEditare(エディターレ)のかおりです。
さて今回は、先週5/19に行われた文学フリマ当日について、出店者側の視点に立って当日の振り返りをしたいと思います。今後出店する方の参考になれば。
ではどうぞー!
全体を通して
初出店の文学フリマ東京38は、想像に楽しくて、いろんな人とお話できて、なんと本当に本が売れた!!という感動の1日でした。
それもこれも、文学フリマ東京というイベント自体の盛り上がりに助けられたことが大きかったです。
特に、文学フリマ事務局さんから初心者にもわかりやすい情報提供がたくさんあり、具体的なHow Toを公式サイトや公式SNSから知ることができたのは、初出店・初制作という立場の私にとって、とても心強いものでした。
公式でなくとも、これまで文学フリマに参加された方のレポ記事などもたくさんあったので、実際の出店者さんの生の声ということで参考にさせていただきました。制作の進行状況やブースの設営、当日の動きなど、具体的なことが知れてめちゃくちゃ助かりました…!今回の文学フリマ東京38に向けての準備状況などの発信は、ペースメーカーやモチベキープにもなりました。
また、イベント自体の参加者が多いというのも、弱小出店者としては大いに助けられました。集客がいちばんのキモですからね。今回から一般入場にも入場料1,000円がかかるということで、入場者数が減るのではないかと心配していたのですが、杞憂でした。逆に本気度の高い人が多かった気がします。
今回の文学フリマ東京38は、来場者数12,283人 (出店者: 3,314人・一般来場者: 8,969人)ということで、過去最高の来場者数だったようです。すごい!
また、自分自身、
ということで、会場の雰囲気を知っており、出店経験者から直接話を聞く機会があったというのも安心材料となりました。
それもこれも、「文学フリマが盛り上がっていた」からこそ。
東京会場だけでもすでに37回開催されているという、これまでのイベントの積み重ねの恩恵を受けられたという感じです。ありがたいことです。本当に初めてのイベントデビューが文学フリマでよかったと思っています。
よかったこと
さてここからは、個別のことについて書いていきます。
・事前に告知した
出店を決めた3月頭からほぼ毎日文学フリマに関するなんらかの投稿をしてました。使ったのは、note、X、Intagram。使い慣れているもので、かつ、文学フリマのお客さんが見そうな媒体を選びました。
フォロワーの多いアカウントではないのですが、事前にチェックいただいて買ってくださった方がいたり、この2ヶ月半くらいの発信期間でやりとりさせていただいた方とお話する機会があったりして、やってよかったと思いました。
いちばん自分が投稿を続けやすかったのがnoteだったので、メインはnote。Xはnoteの記事投稿通知。Instagramは最後の2週間くらいにちょこっと。
Instagramはもっと強化してもよかったかなと思います。
今回私が作った本は、アートを題材とした、写真多めにフルカラーのZINEだったので、Instagram向きの商品ですしね。
でも、投稿作るの大変なので、やり方は考える必要があるかも。
・設営練習をした
出店経験のある方から「設営練習はした方がいいよ!」と教えてもらい、何回か設営練習をしました。実際に並べてみると、「ちょっと寂しいな」とか、「おぉ意外といいかんじ!」というのが実感としてわかるので、本1冊しか出さない人にもおすすめです。
設営練習を3回くらいして、少しづつ備品を揃えていきました。
設営備品についてはこちらの記事をどうぞ。
・名刺を配った
前日に急いで作った名刺ですが、これは作ってよかったと思いました!
ブースに立ち寄ってくださった方は、商品を買う・買わないにかかわらず、アートや美術館巡りには興味があり、記事は読みたい、という方が多い様子だったので、そんな方に「noteでも美術館レポ書いてるのでよかったらぜひ」とお渡ししました。
ただ「名刺」というモノを渡しただけでなく、その先にあるnoteのコンテンツ(アート系記事だけで現時点で48本)をお渡しできたと思うと、悪くないかなと思います。
せっかくブースに立ち寄ってくださったからには、なんらかお土産を持って帰ってもらいたい。でもあまり負担にならないものを。と思い、荷物にならず、しおり代わりにもなる、かつ制作の負担も少ない(労力、コストの両面で)、名刺というかたちを選びました。
自分が過去に文学フリマに行ったとき、とにかく手荷物が溢れかえる、帰り道に買った本を読んでいると、しおりがなくて困る、という経験も役立ちました。
・ブースで立ってお声がけした
ブースからどこまでお声がけをするか、というのは、なかなか悩ましい問題かと思います。
私はブースではほぼ立っていました。誰もいないときには座ったりもしたのですが、目線の高さを合わせて接客する方が、個人的にはやりやすかったです。ご自身の体力ややりやすさを考えて、無理のないように接客されるのがいいと思います。5時間の長丁場ですしね。
前を通る人に「こんにちはー」と挨拶をし、視線を向けてくれた方には「よかったらサンプルどうぞー」とお声がけしました。
・サンプルを読んでくれた人に話しかけた
サンプルを読んでくれた方には、様子をみつつ、話しかけるようにしました。
これはちょっと迷いました。最初の頃はあまり声掛けない方がいいかもと、そっと見守ることも多かったです。でも途中から、「美術館にはよく行くんですか?」とか、話しかけてみて、そこから会話することが多くなりました。
というのも、そもそも私が本を作るきっかけになったのが、「美術館について話す人がほしい」というモチベーションだったことを思い出し。もしかしたら美術館巡りの話を人にする機会がなくて、話をしたいというお客さんもいるかなーなんて思ったり。
また、あえて文学フリマの会場にきて本を買うという醍醐味のひとつは、本を作った人と直接お話できることだったりするかなと。自分からは話しかけられないけど、話したい。そんな人もいるかなと思い、途中からどんどん話しかけるようになりました。
こうすればよかったかも
・14時台に離席はしない
第一展示場の出入り口に近いブースという、お客さんが絶えないという奇跡の立地でした…!そのため、「もう他のブースに行く余裕はないかも!」と、思い切ってお客さんの波のあいまをぬって、知り合いのブースへご挨拶にいったのですが。14時台がピークだったのでこの時間帯に離席しない方がよかったなと。
開始直後、終了直前などが比較的すいていたかなと思います。終了直前は撤収を始めているブースもあるので要注意です。
・お客さんとしてもっと回りたかった
嬉しいことに、ひっきりなしにお客さんがきてくれるので(文フリパワー)、全然他のブースに行く余裕がなかったです…! ここは、絶対、行く。と決めた近隣のブースに行くのに精一杯で、第二展示場は行く余裕がありませんでした。これは出店者という立場上、しかたないかもしれませんね。嬉しい悲鳴でもあります。
総じて、1日ずっとテンパってた
振り返ると、1日ずっとテンパっていました…!
初めて本を買っていただいたときには、衝撃のあまり逆に真顔接客になっていた気がします…! その瞬間は何が起きたか分からず、その後ぞわっと感動に打ち震え、代金や商品の受け渡しをしているあいだずっとぞわぞわしているという感じでした…! もっとリアクションしたかった! でも人間驚きすぎると無表情になるのかもしれません。お買い上げほんとうにありがとうございます。あの瞬間は忘れられません。
Xで状況を投稿するつもりが全然できず。せっかくブースに遊びに行ったのにお目当てのものを書い忘れたとか、欲しい本のお買い物を頼める機会があったのに、そのチャンスを逃してしまったというやらかしもありました。
超個人的な細かいことでいうと、朝からドライヤーが壊れたり(火花散っててびびった)、出掛ける時間を1時間間違えたり(1時間前だったからまだよし)、第一展示場の見本誌置き場が分からず第二展示場まで行ったり(受付で「第一展示場にあります」と言われ、恥ずかしさのあまりそそくさと立ち去る)、お昼を食べ忘れたり(おにぎり買ってきてたのに素で忘れてた。夕方、「なんだっけこのおにぎり…ふぁ!」ってなった)。
しかも、そのテンパり具合をその時点ではあまり自覚していないという重症度。1日の終わりに、「あれー?」と気づく、ポンコツな感じでした。笑
おわりに
いろんな人に助けられながら、最高の文学フリマ出店が叶いました!
拙い面もいろいろあったかと思いますが、また次に繋げていきたいと思います。引き続き一緒に楽しんでいただけると嬉しいです!
それではー!
P.S. 12/1文学フリマ東京39に出店します🙌
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