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実家近くの古民家

前々回の古民家探しで右往左往の①空き家バンクの物件の続き、②実家近くの古民家のことをつらつらと書こうかと。
いい写真がないのですが、同じくトタン屋根の古民家。歴史を感じる築150年の物件。2~3年前まで高齢のお母さんが住んでおられたようだが、現在施設入所中のため、60~70歳?くらいの息子さんが時々畑や家の周りの草刈りに帰ってこられている。
この物件はまたまたうちの母が、持ち主が「もう手放したい!」と言われていたのを聞きつけ、連絡先を聞いてくれていた。家の中も勝手に見てもらってもいい、という話までしてくれていて、早速内見!
個人情報ばかりで写真は載せられないが、かなり物が散乱していて、家族写真、仏壇などもそのまま。まぁとにかく物がいっぱい。現在は時々帰られている息子さんが休憩などで少し使っておられるよう。
おそらく介護が必要になったお母さんのために、住宅改修もされていて、土間だった玄関をフローリングにして、浴室、トイレなどが介護用になっている。無理やり取り付けた感じが否めないが、車いすで生活できる仕様になっている。掃除や手入れがされていない分、どこまで使えるかは不明。
建物は築150年ということもあり、立派な梁が見えているが、老朽化も激しく床下に突っ張り棒が何本も入っていて、どこまでこれは支えられるのか?おそらくシロアリなんかにもやられているんだろうと想像できる。トタン屋根も錆びているようだし、これもどのくらいの耐久性があるのか?不明(汗)。立派な蔵があったようだが、それを住まいに改修されていて、母屋との行き来のための渡り廊下も、風情な庭を眺められるいい感じだったんだろうが、裏の竹藪が張り出して、その廊下を突き破っているし、改修された蔵はサッシにはなっているが、何年も住んでいない感じでかなり怪しい。
納屋には、草刈り機などが置かれていて、現在メインで使用しているようで、古い農具などはなさそう。裏には漬物部屋があったことを思わせる壺なんかが散乱・・・。納屋にぼっとん便所あり。

庭は、おそらく小さな池があったことを思わせる石の配置。その前には畑が少しあり、農道の先には3枚田んぼがあり、今は近所の方が代わりに米を作っている。南向きの母屋から眺める先にその田んぼがあり、なかなか素敵なロケーション。

ということで、かなり荒れているがロケーションもいいし水洗トイレになっていること、何より私が探している南向きのトタン屋根の古民家。なんかいい話にならないかな、と、テンションアゲアゲで持ち主さんに連絡。

自分の状況を少し話し、この物件をどうしようと考えておられるのか恐る恐る聞くも「ようわからん!どうしたいん?使うんか使わんのんか??」と。
「譲ってもらえるなら・・・」と答えると、建物はおじいさんの名義、土地はお父さんの名義。土地は子供が3人なので、何とかなるかもだが、おじいさん名義の建物は子や孫、曾孫と相続の手続きが途方もなく大変。費用も何百万円もかかる。建物にそんな価値はもうない。だから売る気はない。田んぼをお願いしている人も高齢なので、この先どうなるかも分からない。兄弟も興味がないからまったく帰ってこない。世の中の空き家問題のように、うちもそのまま朽ちていくだけ。畑は使いたいなら使えると思う。別にお金は要らない。といったようなことをぶわぁーっとまくしたてられた(^^;

ということで、その場での返答に困り、「とりあえず少し考えさせてください。また連絡します」と言って電話を切った。

で、今も悶々と考えているところ。
こんなことがあるから、なかなか空き家バンクにも登録されないし、どんどん朽ちていく空き家をあちこちで見かけるんだよなぁ、と改めて実感。

持ち主さんとうまくコミュニケーションが取れて、私がいいように使って、固定資産を取得するリスクや出費は抑えられると考えると、それはそれでアリではないかと考えるけど、この人と後々もめずにやっていけるのか?私はそこで何か始められるのか??そこまでの情熱とパワーがあるのか???、改めて自問しているところであります。あ~どうしよう・・・

いっこいっこ疑問や不安を潰していくしかないんだけど。

まずは、不動産のプロ、古民家改修経験者に話をきいてみることからかな。

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