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ギヴンに思うこと 【八木玄純】


どうしても今日のうちにこの記事を書いておきたかった。
朝、今日は何日だっけかな~と自問して気が付いた。今日はシズ君のお誕生日じゃん!
この日に文字にしておかなければ!今日書かずしていつが最適だと言うのか!

八木玄純、どこにでもいる普通の男子高校生なのだろう。毎日学校へ行き、かったるそうに授業を受け、時には保健室でサボり部活をやらずに友達とバンドを組んでスタジオに籠り練習に勤しむ、簡単に言ってしまえばそんな日常だ。

柊、真冬、由紀とは幼なじみ。保育園の頃に越して来てから4人で居ることが多かった。初登場時、おでこにバンドエイドが。目つきも険しい。その後の幼少期の場面でもよくバンドエイドを貼っている。
物静かで落ち着いた今の彼のイメージとは違っていたので不思議に思っていたが、あぁ、そうだったのか、、、、
彼は里子に出された子どもだと明かされた。おーっと!今?ここでそんなエピソード?とまたまた一人大きくリアクション。衝撃だった。
里子だった俺は汚い世界しか知らなかったと。
ただ言葉数の少ないクールな男の子、、、ではなかったのだな。どんな理由で本当の両親の元で育つことが出来なかったのか。幼少期、よくケンカをして傷を作っていたのであれば親元を離れて育った環境がストレスになっていたのかもしれない。感情の制御が出来ずにすぐに手が出て、ケンカになってしまったのだろうか?彼の幼少期がそうであると想像すると胸が痛い。
柊は“俺しかいないという目をしている”“いろいろ穴だらけのシズ”と表現している。
まだ詳細は明かされていないため想像するしかないのだが、ナツキ先生が最初からそういう生い立ちの設定のうえでの無口クールキャラ設定なのだとしたら本当に秀逸すぎる。どこに伏線がちりばめられているのか、まだまだ気付いていないことがあるはずだと、隅々まで読み、コマ絵の細かいところまで見直さなければと思ってしまう。そしてさらにギヴンという作品が奥深くなって、登場人物それぞれの人物像が、表面だけではなく、まるで子どもを育てるように出来上がっていくのだ。そして“いい夫婦の日”を玄純の誕生日に設定した意味がどこかにあるのかな、、、?意味深な日である。


さて、現在玄純は柊と恋人関係に進展している。長い長い片思いだった。長期戦でもいいと思っていたのに、急展開だ。仕方ない、柊から告白されたのだから。本当に柊をお姫様のように扱い、“砂場でみつけた光る石をくるむみたいに”大切にしてきたと思いきや、初めての夜を、、、、、
とても大切に、優しくなんて言えない、強引で乱暴に?見える書き方だった。
“ねだったこと全部させてくれた、かわいそうだと思うことも”って、、、、、、
気になるぅーーー何をやったんだーー!!“全部”って、あんなことやこんなこともおねだりしたのだと妄想が妄想を重ねてどんどん妄想してしまう。
詳細を覗き見したいが、ナツキ先生はそんな下品な書き方はしない。読者に自由に妄想させるため?んーーっ、私としては妄想よりも本当は正解が欲しいといつも思ってしまう。
そうして手を繋ぐとかキスをするとかの順番をすっ飛ばして段階を踏まずいきなり身体を重ねあった翌朝、やっと柊に「好きだ、死ぬまでそばにいさせてくれ」と気持ちを伝えた。まだ高校生で余生70年ぐらいありそうだけど、本当に死ぬまで一緒に居るんだろうなと思わせられるそんな素敵な告白だったと思う。

話を戻して、彼の生い立ちについて。
幼少期の環境と経験がその後の人間形成に影響を及ぼすことは想像に容易い。
簡単に感じ取ってしまうのなら、自分のことを“ひねくれきって無感情”“クソ野郎だ”と言う玄純は自己肯定感も自己愛も低い。
“かやの外にいるのって俺だよな”
“みんな由紀が好きでむかつく”
ぐらいの気持ちなら誰にでも経験があると思うが、
“人生くらい捨てられる”
“欲しいもののためになりふり構っていられない”
は、さすがににとても寂しく悲しいセリフだ。
人生は恋をしただけでは捨てられないし、欲しいもの(人)がいてもなりふり構わずという訳にはいかないのが普通ではないのか?

告白の後、柊が夜に玄純の家を訪れる場面、合鍵らしい物が描かれているのが不思議だった。家族と住んでいるなら合鍵は渡さないのでは?
合鍵を使って自由に出入りできるのであれば、玄純はすでに一人暮らしをしているのだろうか?あの夜の情事を家族が一緒に住む家ではなかなか理解し難い。

そんな複雑であろうと想像される生い立ちだが、性格はひねくれていても、チーム競技の部活に入っていたこともあるし、学校の友達もいる。
上ノ山とも上手くやっていけているようなので、そこそこ人とのコミュニケーションには問題ないようで少し安心。
表向きは優しくて穏やかで性格のいい“普通の男子高校生”。
しかし、柊のこととなると“振り切れて”しまうスイッチを持っている危うい男でもあるミステリアスな印象を感じている。

これからの柊との関係、バンドの今後、家族のこと、、、まだまだ沢山知りたい。そしてまだ具体的には出て来ない由紀とのエピソードはあるのかな?とか期待いっぱいで今後の展開を楽しみにしていたい。

最後に、、、
今年もTwitterでは八木玄純誕生祭というハッシュタグで幸せな誕生日を迎えている玄純のイラストが沢山あって嬉しかった。多くの人に祝福されて、生まれてきてよかったと思える日がきてほしい。

そうこうして文章をまとめているうちに誕生日が明けてしまった!


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