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ギヴンに思うこと【佐藤真冬という男】2

新しい恋

人は少なからず好きになった人には“自分に興味を示して欲しい”“もっと私を気に留めて欲しい”“もっと構って欲しい”…という欲求があるのでは無いでしょうか?私にはある、明確にある、常にある!一人っ子で育ったからというのも理由の一つだと思っている。
真冬も一人っ子。自分に手を焼いてくれる人に懐くという習性は私には簡単に理解できる。真冬は上ノ山君と出会って早い段階で、その気持ちは既に恋だったのだと思う。“笠井さんに取られそうだよ”に取られまいと負けずに奪い返した。その後、上ノ山君に彼女とのことを聞こうとしたシーンもある。「笠井さんと仲がいいんだね」とでも言おうとしたのだろうか?まさかストレートに「笠井さんのことどう思ってるの?」と聞こうとしたのか!?何を言いたかったのかは想像するしかないがその言葉をグッと飲み込んだようだ。ごみ捨てに行った二人を板谷君達と覗き見していた時の上ノ山君が笠井さんの頭をポンポンした時には心臓が跳ね上がっただろう、、、嫉妬でドキドキしたに違いない。

真冬の恋愛対象は同性だ。性の多様性が世間の人々に受け入れられはじめた昨今だが、相手がそれを受け入れるかどうかを確かめるには勇気がいることだろう。淡い恋心を胸の片隅に抱いたままライブの日を迎える。
直前まで歌詞が出来ずリハーサルでも歌えなかった真冬が本番で突如として歌い出す。“圧倒された”上ノ山君は舞台袖で突然真冬にキスをする。真冬に元“彼”が居たことを知っている上ノ山君にしてみれば想い余って同性の真冬にキスをすることに“拒否されるかも?”という不安は無かったのだろう。実際、怒涛のライブに興奮してそんな事を考える余裕もなかったらしい。

一方、真冬の方はどうか?キスをされるということは自分を好きだと思ってくれているということ。上ノ山君より一足早く“両思い”に気付いたね。
後日、自分から告白し晴れて二人は恋人に。初々しく微笑ましい男子高校生カップルの誕生だ。真冬の告白ですぐさま祝!童貞卒業!を妄想するとはさすがに高校生だな。見ているこっちも初エッチシーンに期待してしまったではないか!てか、由紀と離れてから半年足らずでしょ!早いでしょ?と個人的には思うけれど、それだけ上ノ山君がステキだったということにしておきましょう。確かに上ノ山君はカッコいいんだし。

では由紀への気持ちはどう変化したのか、、、おそらく何も変わらないんだろう。忘れてしまえるわけがない。心で話しかけ、きっと上ノ山くんと両想いになったことも報告したんだろうと思う。いつまでも由紀は幼なじみで恋人で大切な人に変わりなく、心の中の恋人として過ごして行くんでいいのではないかと私は思っている。まるで二股のように。由紀は大切な真冬の幸せな姿を微笑んで見守ってくれていると信じよう。


真冬、お誕生日おめでとう🎉小さな頃からたくさん悲しい思いをしてきた分、これからは幸せに過ごせるように祈っています。
2024.02.28


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